第476回例会
Rotary E-club of HYOGO
2024年11月11日開会
11月はロータリー財団月間です
はじめの点鐘
ロータリーソング
SAA: 今週のロータリーソングは、「我らの生業」です。元気よく歌いましょう。
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♪ 我らの生業Open or Close
一、我等の生業さまざまなれど
集いて図る心は一つ
求むるところは平和親睦
力むるところは向上奉仕
おゝロータリアン 我等の集い
二、奉仕に集える我等は望む
正しき道に果をとるを
人の世挙りて光を浴みつ
力を協せて争忌むを
おゝロータリアン 我等の集い
会長の時間
皆さんこんにちは!
皆さんは、鈴木大拙(1870‐1966)という人物をご存じでしょうか?鈴木大拙は、私が尊敬する仏教哲学者・思想家で、今日11月11日は生誕日でもあります。彼は明治維新の混乱から日本が落ち着きを取り戻した、明治末期から若くしてその類まれなる才能を発揮し始めました。
明治維新期の混乱した日本においては、一つ間違えば国家が滅亡しかねない大変切迫した状況でしたので、当時の政府はなりふり構わず生き残りをかけた政策に邁進しました。皆様は脱亜入欧という言葉をお聞きしたことがあると思いますが、極端な例では当時母国語を日本語からフランス語に変えようと真剣に検討もされています。
しかし、明治末期から大正期になると、国家の滅亡という緊急事態を乗り越え、急速な改革に対する思想的な反省がなされ始めます。果たして、東洋的価値観を切り捨てて西洋的価値観の受容は正しかったのかという問いです。伝統的価値が喪失した時代において、日本あるいは日本人とは何なのかというアイデンティティが問われたと言えます。
文豪である夏目漱石や森鴎外は伝統的な日本人の在り方について文学的な考察を深め、哲学者西田幾多郎は日本古来の精神性を西洋哲学のロジックで論証し、そして西田の親友であった鈴木大拙はそれを宗教的、特に禅思想の文脈で解き明かしていくとともに、世界に発信していきました。そして鈴木大拙によって紹介された日本文化や禅思想は、日本では一度は無価値なものとされたのにも関わらず、西洋的伝統にはない価値や生き方をもたらすものとして、寧ろ欧米では大いに評価されるに至りました。
近年では故スティーブ・ジョブスが禅思想に深い共感を示したことは有名ですが、今世界中で禅を本家の中国禅「chán」としてでなく、日本禅「zen」の方が知られているのも、最初にアメリカ人宣教師ヘボンが辞典で禅宗を「ZEN-SHU」として紹介したことに加え、鈴木大拙が『Living by Zen』や『Zen and Japanese Culture』などの英文の著作で「無自性(空)」といった難解な概念を平明に解説した功績によるところが大変大きいと考えられます。
さて今日はVUCAの時代と言われます。先行きが不透明で、将来の予測が困難な状態であり、これまでの成功体験や伝統的な価値観が意味をなさないと言われています。しかし、先人に学べば、価値混乱した時代にこそ、自らが何者であるかを見直し、自らを識る必要があるのではとも私は考えます。ロータリーも近年盛んにDEIにコミットメントする改革を求めていますが、そのためには、わがEクラブも、まずはわれわらが何者なのか、クラブの伝統価値は何なのかを改めて問い直す必要があるのではないでしょうか。
幹事報告
2025-26年度 補助金管理セミナーのご案内
拝啓 紅葉の候、益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。平素はロータリー財団にご理解、ご支援、ご協力を賜りまして、誠にありがとうございます。
さて、標記セミナーを下記の通り開催いたします。クラブがロータリー財団の補助金プログラムに参加するには、このセミナーに出席し、資格認定を受ける必要があります。
セミナーでは、補助金プログラムの概要、申請方法、事務日程などのご説明と併せて、補助金プロジェクトへの取組みについて情報や意見の交換を行っていただくテーブルディスカッションを予定しております。
地域と世界をより良く変えるために当補助金の活用をお願いしますと共に、各種補助金プログラムをクラブの活性化と公共イメージ向上に繋げて頂ければ幸いです。
全クラブからのご出席をお待ち申し上げております。 敬具
記
日 時:2024年12月8日(日)13:30~16:30
場 所:神戸ポートピアホテル 本館地下1階 和楽の間
出席要請:会長エレクト
* 会長エレクトが無理な場合は、クラブが指定する代表者1名がご出席
ください。
* 次年度地区補助金の申請を予定しているクラブにおきましては、
当該申請実務を担当する会員もご出席ください。
登 録: 地区Web管理システムからお願いします。
* 備考欄にクラブ役職をご入力ください。
例:会長エレクト 次年度幹事
登録締切: 2024年11月20日(水)
持 ち 物: 「補助金申請・補助金管理マニュアル2024」
* 2024年11月中旬に全クラブへPDF 版をメールでお送りすると共に、地区ホームページにアップロードいたします。
* PCやタブレット等にダウンロードするか、カラーで印刷してセミナー当日にご持参ください。
卓 話
今週の卓話は2024年11月11日に開催されたガバナー公式訪問の録画です。
おわりの点鐘
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