menu

HYOGO ロータリーEクラブは、24時間365日世界中どこからでもメークアップできます。HYOGOロータリーEクラブ |  Rotary E-Club of Hyogo

MAKE UP

第350回例会

Rotary E-club of HYOGO

2022年2月7日開会

2月は平和構築と紛争予防月間です

はじめの点鐘

はじめの点鐘

ロータリーソング

SAA: 今週のロータリーソングは、「君が代」と「四つのテスト」です。元気よく歌いましょう。

例会

会長の時間

平和と紛争予防、紛争解決月間

HYOGOロータリーEクラブ2021-2022会長 堤万佐子

皆様こんにちは、今月から平和と紛争予防、紛争解決月間です。私たちの周りにちょっとした紛争はいつでもあるように(少なくとも私の周りには)あると思うのですが、私の隣に銃をもった兵士はおりませんし、明日命をうばわれると感じた経験ももっていません。私は国家治安のよい国よい時代に生をうけたことに感謝しています。ただ世界を見渡すとこの瞬間にも命を奪われている人々が多くいることも事実です。

コロナで外出を自粛している私は最近本を読む習慣がついてきました。職業柄の専門書などは常に読まなくてはいけませんでしたが、少し自分の時間をもてるようになり好きな本を探すようになりました。昨年偶然立ち寄った本屋で一冊本に巡り会いました。表紙とタイトルをみるとファンタジーかと思い、気分転換のつもりで購入しました。私が購入した本は、カズオ・イシグロ作「忘れられた巨人」という長編小説です。この小説の舞台はアーサー王時代のイギリスです。作品を通してのテーマは「記憶と忘却」です。

ストーリーを簡単に書きますと、かつて敵味方だった人種が混在し諍いなく同じ村に住んでいます。その理由は竜が記憶を忘却させたことで、かつての憎しみを忘れているという設定です。主人公は忘れてしまった記憶を思い出すため、旅にでます。その旅の途中で巡り会った戦士と少年とともに竜を退治して記憶を取り戻そうとします。この作品にはファンタジー的な背景がありながら、民族紛争と平和を問題定義しています。記憶を取り戻し憎しみまでも思い出し戦うか、忘却することで平和に見える生活をおくるか。著者のカズオ・イシグロは作品で答えを出すことはなく、問題定義を示すのみで答えは読者に委ねています。私がこの作品を通じて大切だと思ったことは考えることの意識を持つことです。自分の周りが平和だったらいいというわけでなく、問題を世界の人々で考え、意識を強く持つことが大切だと思いました。これは日々のロータリー活動でも同様だと思っています。

私個人的にイギリスの小説家カズオ・イシグロの作品はどれも素晴らしいので、最近の愛読書になっています。カズオ・イシグロは日系イギリス人で幼少期は鹿児島に住み、家族とともにイギリスへ移住し国籍取得したノーベル文学賞作家です。異邦人的な視点があり、共感できることが多いあります。もしよろしければ皆様も読んでみてください。

例会

幹事報告

2月の友事務所運営に関して

新年も瞬く間に2月を迎えます。ガバナーの皆様には、本年も『友』
をご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
さて、全国的なコロナ感染症の増加は、ロータリー活動にとっても、
大変な障壁ではないでしょうか。
今回の「蔓延防止重点措置」で多くのクラブが例会を見合わせている
との情報が入ります。
このような状況では、先月同様に、感染予防を重視するため、職員の
在宅勤務と時差出勤の対応を継続いたします。
様々な問い合わせ等は、メールでの対応が可能ですので、どうぞ、
電話・FAXに加えて、『友』WEBサイトからのアクセスもよろしく
お願いいたします。
どうぞ、地区内クラブへの周知のほど、お願いします。

まだまだ寒さの厳しい時期が続きます。ご自愛のうえご活躍されます
ことを祈念します。

*******************************************************
「ロータリーの友」Rotary Global Media Network

所長・理事  渡辺誠二
Seiji Watanabe/General Secretary

一般社団法人ロータリーの友事務所
General Incorporated Association,THE ROTARY-NO-TOMO

第34回全国ローターアクト研修会のご案内

お世話になっております。

3月26日~27日に開催の「第34回全国ローターアクト研修会」は当地区で開催されます。

ご案内が届いておりますので転送いたします。

ご興味のある方はどなたでもご参加いただけます。

貴クラブ会員の皆様にご周知いただき多数のご登録をお待ちしております。

ご参加いただいた方の記念品をクラブ宛に郵送させていただきます。

よろしくお願いいたします。

例会

卓 話

安住の地を求めて8,000キロ

カナダの小さな町のロータリー会員は、戦火を逃れたシリア難民2家族を受け入れる活動を開始。難民は、カナダで新しい生活の第一歩を踏み出しています。

爆発は、いつもよりすぐ近くで起こりました。シリア、ホムス郊外の村に、スルタナ・アルチェハーデさんと4人の子どもが住んでいました。爆発はすぐ隣の学校で、スルタナさんの家の壁の一つが吹き飛びました。

母親のスルタナさんは、すぐさま子どもたちを抱え、立ち上る煙とほこりの中、夜の闇へ走りました。3歳になる双子の男の子、モンザー君とカイス君は近所の人に背負われて、姉のコーサちゃん(6歳)、妹のルキアちゃん(乳児)を含む家族皆が、逃げる人たちと一緒に近所の人が運転するトラックによじ登り、近くの森へ避難しました。それから数日間、爆弾が落ち続け、どこにいったらいいか分からず、寒さに耐えながら野宿をしました。

(動画)”Settings”から日本語字幕の表示を設定できます。

シリアの隣国レバノンで、スルタナさんの夫マゼンさんは、必死に妻に連絡しようとしました。ここ数年、マゼンさんは数週間おきにレバノンのベイルートに出稼ぎに行き、高層ビルの建設現場で働いていました。出稼ぎの収入はありましたが、家族と離れて暮らすのはつらいものでした。そして、状況はもっと悪くなったのです。

シリアの内戦は彼の村にも迫り、マゼンさんはシリアに帰国することも出来なくなりました。彼の妻と子どもがレバノンに入国できたのは4カ月後でした。

ついに、家族が一緒になりました。妻と子どもは生きていました。しかし、一家は難民となったのです。戦火から逃れ、受け入れてくれる国があるなら亡命したい何百万人ものシリア難民と同じ立場に。

アルチェハーデさん一家は、シリア難民を移民させる国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に登録し、ひたすら待ちました。3年近く経っても彼らはまだレバノンにいました。

その頃、 はるか8,000 キロ離れたノバスコシア州アマーストのロータリアンが、シリア難民の様子をテレビで観て、どうしたら支援できるか考えていました。

新しい文化

2015年9月、アマースト・ロータリークラブの会員は、次の国際プロジェクトを考えていました。過去数年、南アフリカに学校を建設し、バハマの生徒に教材を送り、世界で災害を受けた地域に寄付をしました。そして、シリア難民のニュースが大きく報じられるのを観て、次のプロジェクトはシリアだと考えるようになりました。

「毎日のようにテレビで映される映像は、ロータリアンとして無視できなかった」と、半分引退した土木技術者のロン・ウィルソンさんは述べています。「ヨーロッパやほかの場所に移動中に家族が死んでしまうなんて。戦争から命からがら逃げて、家も捨てなければならない。そういった心を締め付けられるような映像をみて、クラブで何かできないかと思いました」

アン・シャープさんは、難民プロジェクトにかかわるためにロータリークラブに入会しました。2014年5月、彼女は友人の結婚式に出席するため、トルコにいました。トルコは、2011年以来、3万人近くのシリア難民を受け入れ、ほかのどの国よりも多く受け入れています。シャープさんは、イスタンブールで、難民の子どもが路上で物乞いをしているのを目の当たりにしました。

「私は無力で罪悪感を感じ、それまでそんな気持ちになったことはなかった」とシャープさん。「カナダではそんなことは起こらないので、私たちはとても幸運です。私にとって、行動をおこすにはロータリーが一番良い方法でした」

2015年11月、カナダの自由党新政権は、数多くのシリア難民受け入れを開始。2016年2月末までに2万5000人の受け入れを表明し、2017年2月には4万人を突破しました。

カンバーランド・コルチェスター選挙区の自由党員ビル・ケイシー議員はアマーストの住民で、この動きを歓迎しました。「難民の受け入れは、ノバスコシア州のコミュニティに、多文化のルネッサンスをもたらすでしょう。

新しい文化を歓迎します。なぜなら、ここノバスコシアは100年以上、移民を受け入れていますから」とケイシーさんは述べています。「シリア人がカナダに移住すれば、多くの事業を始めるかもしれません。難民を歓迎することは私たちの誇りであり、学ぶ機会でもあります」

シャープさんは最初の例会で、シリア人の最初の家族をアマーストに受け入れる計画をまとめ始めました。その熱意から、彼女はこの難民プロジェクトの委員長に任命されました。

クラブは、コミュニテイがどの程度このプロジェクトに関心をもっているか調べました。結果、地元のファーストバプテイスト教会ホーリーファミリー教会が難民援助を模索していることが分かりました。

教会との連携には、入国手続きの面でメリットがありました。これらの教会は難民スポンサー契約保持者であり、2年はかかるであろう政府との難民受け入れ契約をクラブは共有できました。その見返りに、クラブは、事務処理、カナダ政府との連絡、資金集めを担当しました。またクラブは、プロジェクトを軌道にのせるため、着手金として5,000ドルを寄付しました。

「ロータリーのパートナーになることは願ってもないことだった」とホーリーファミリー教会のプロジェクト運営委員フランク・アレンさん。「こちらの肩の荷が取れ、ほかのプロジェクトに専念できました。助かりましたよ」

シャープさんは、「クラブ会員はこのプロジェクトを検討したものの、深く考えすぎることはなかった」と振り返ります。「ただ信じることを淡々とやるのです」

シャープさんは、ほかのクラブにも同様のプロジェクトを薦めています。「深く考えすぎたら、おそらく、やめていたでしょう。でも、正しい理由のために、やるしかないと思いました」

カナダ政府は、BVOR(官民連携による難民人道再定住プログラム)を実施しています。これはUNHCRが難民と認定された人を対象とし、官民が連携して受け入れ、支援する制度プログラムです。最初の6カ月は政府が生活費を負担し、民間スポンサーは次の6カ月の生活費を負担し、悩みを聞いたりアドバイスをするソーシャルサポート、通訳サービス、語学研修、就職活動を1年間支援します。

2~3カ月後、ロータリークラブと2つの教会は、政府が承認した家族を支援するための最低額27,000ドルを超える資金を集め、最初の家族受け入れ申請をしました。集めた資金は72,000ドル以上になります。

カナダ政府とUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)は、受け入れる難民の個別審査(指紋、顔、署名などの生体認証、健康評価、身元確認、数回の面接)を、慎重に行います。

難民家族の受け入れを成功させるには、書類やテストだけでなく、コミュニティに受け入れられることが重要です。アマーストでは、2015年11月に地元住民への説明会を行い、質問に答え、意見を聞きました。

「反対意見はありませんでした」とシャープさん。「どうなるか予想できませんでした。シリア難民を受け入れることで安全面に問題があるかという質問が多くありました。正直にいって、コミュニティがプロジェクトを全面的に受け入れてくれたことが信じられない思いでした。寄付金、現物支援、家具、なんでも私たちの要求したものを寄付してくれました」

アマーストのコミュニティのサポートがあって、クラブは2016年1月、シリアのラティフさん一家を迎えることが出来ました。この成功で、2回目の受け入れに取りかかりました。

同年8月、アルチェハーデさんの一家が、第2の家族としてカナダ行きの飛行機に搭乗。長い旅がついに終わり、新しい人生がここで始まろうとしています。

生活を立て直す

アマースト(カナダ)は人口約9千人の眠ったような小さな街で、大西洋岸にあり、世界最大の塩沼の 1つである美しいタンタマー沼の東岸に位置します。大通りは5ブロックの長さで、ビクトリア調の家々が立ち並んでいます。ファーストフードやスーパーのチェーン店は、一番近くても3.2キロほど離れています。

多くのシリア難民は、トロントやモントリオールなど、仕事やリソースがある都市を希望します。しかしアルチェハーデさんの一家は、故郷で土地を所有し、アーモンドやオリーブを栽培し、牛、ヤギ、羊を育てていたので、同じような小さな町を希望しました。

一家がアマーストに持参したのは手荷物だけでした。新居となった塩沼近くの町外れの質素な2ベッドルームアパートの家具はすべて寄贈されたものです。

4人の子どもたちは元気いっぱいで、訪問したロータリー会員にも明るく話します。

雪遊びが好きで、定期的に会う英語の家庭教師から教えてもらいすぐ覚えたABCの歌を歌います。テレビを観るとき、外で遊んでいるとき、お客さんが来たときも、この歌を歌います。

クラブは、マゼンさんがファンディ造園での職を見つけるための手伝いもしました。石細工をして壁や庭にデッキを造る造園会社で、マゼンさんはレバノンの建設工場で学んだ知識を活かすことができます。

「よい仕事をしてくれる」とオーナーのピーター・ミシェルスさん。「彼に2度指示することはありません。一度指示すれば、その通りにしてくれます。彼の技術と働く態度は素晴らしいものです」

ミシェルスさんの両親は、第二次世界大戦後にカナダに移民しました。彼は、マゼンさんとその家族に、自分の家族を重ねて見るそうです。

「財産をすべて失い、知人もいないところで新しい生活を始める。そこで受け入れられるか、それとも差別されるか。マゼンさんを見ていると、私の両親が移民してきたときの様子が分かるような気がする」とミシェルスさん。「たぶん、私の家族も同じような経験をしたのではないかと思います。この国に来たとき、誰かがきっと助けてくれると希望をもって」

地域全体が、難民の家族に手を差し伸べました。先生は子どもの家庭教師になり、歯科医は無料で治療します。マゼンさんは運転免許を取得し、スルタナさんは地元のお母さんたちと料理教室に参加し、シリア料理も教えます。

子どもたちは、カナダの国民的娯楽であるアイススケートを学んでいます。一家がカナダの社会になじむまで、一歩一歩クラブは支援していきたいと考えています。「彼らに、この国やコミュニティを良くして欲しいと思います」とウイルソンさん。

一家がシリアに戻れる日が来るのかどうかは分かりません。でも今は、彼らの住む家はカナダにあります。ここで子どもを育てていきたいとも思っています。

マゼンさんは、英語はまだうまくないですが、子どもたちに対する夢ははっきりと言えます。“I want them to be pioneers.” 子どもたちには開拓者になってもらいたい、と。

この卓話は、MyROTARY に掲載された記事の引用です。ぜひこちらから全文をご覧ください

例会

おわりの点鐘

例会

この例会に共感された方は、「いいね」をお願い致します。

MAKE UP(メイクアップ)する