第473回例会
Rotary E-club of HYOGO
2024年10月7日開会
10月は地域社会の経済発展月間です
はじめの点鐘
ロータリーソング
SAA: 今週のロータリーソングは、「君が代」と「R-O-T-A-R-Y」です。元気よく歌いましょう。
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♪ 君が代 Open or Close
君が代は
千代に八千代に
さざれ石の
巌(いわお)となりて
苔(こけ)のむすまで -
♪ R-O-T-A-R-Y Open or Close
R-O-T-A-R-Y
That spells Rotary;
R-O-T-A-R-Y
Is known on land and sea;
From North to South,from East to West;
He profits most who serves the best;
R-O-T-A-R-Y
That spells Rotary.
R-O-T-A-R-Y
That spells Rotary;
R-O-T-A-R-Y
Is one great family;
Where friend-ship binds for man’s up-lift.
Where each one strives his best to give,
R-O-T-A-R-Y
That spells Rotary.
会長の時間
皆さんこんにちは! 今月はロータリーの「地域社会の経済発展月間」です。
2015年に世界銀行は、1日1ドル90セント以下の生活をしている人々を「生きるうえで必要最低限の生活水準が満たされていない絶対的貧困層」と定義(2022年に2ドル15セントに改定)していますが、ロータリーのホームページを見ると、今日雇用されているにもかかわらずこの水準で暮らしている人の数は、世界で約8億人もいるとのことです。ロータリーは、このような貧困問題に持続可能な解決策をもたらすために活動しており、その取り組みの一つとして「小口融資(マイクロローン・マイクロクレジット)」があります。
このような小口融資の礎を築いたのは、バングラディシュの経済学者で、グラミン銀行を創設しソーシャルビジネスの概念を確立したムハマド・ユヌス氏です。先日同国の暫定政権の最高顧問に就任したとのニュースも流れましたので、ご存じの方も多いと思います。私は、タイで行われたロータリーの世界大会で、ユヌス氏の講演を拝聴する機会を得ましたが、その際に「グラミン銀行は通常の銀行と全く逆のことをした」と語っておられたことが、印象に残っています。
すなわち、通常の銀行は、融資希望者が持ち込んだビジネスプランを審査し、担保を取ったうえで与信を行いますが、グラミン銀行は、担当者が地方の村落に出向き、仕事のない女性に対して牛や鶏を何匹何羽世話していつ市場に出荷するか等のビジネスプランを提示して、無担保で融資を行います。バングラディシュにおける社会・文化的環境により、最も恵まれずに信用力の低い状態に置かれた村落の女性に、融資を優先的・積極的に行うことを通じて、社会の根底から変革を進めていこうとする試みです。
ユヌス氏は初めからこのようなアイデアを持っていたわけではなく、1976年にバングラディシュの村で最初に貧困救済プロジェクトを計画した際には、自ら村民の保証人になってまで民間銀行に融資するように働きかけたのですが、結局融資は受けらず計画は頓挫した経験があったからこそ生まれた逆転の発想なのです。その後もグラミン銀行は地道な活動を継続し、8万4000村で558万人余の貧しい女性を主対象に貸し出しを行い、大きな成果を上げました。そのため、マイクロクレジットの取り組みは世界各国にも新しい貧困対策として広がり、2006年にユヌス氏はそれらの功績によりノーベル平和賞が授与されています。
このロールモデルをもとに、現在ロータリーも世界各地で露天商、三輪タクシー、織物職人、仕立人など、小さな商売の立ち上げを目指す人たちに小口融資を行い、発展途上国を中心とした地域社会の経済発展に寄与しようとしています。
ユヌス氏に及ばないとしても、我々ロータリアンもそれぞれが固定観念を見直し、別の角度から物事を見つめることで、様々な社会問題を解決できるヒントが見つかるかもしれません。
幹事報告
「世界ポリオデー」 ご協力のお願い
拝啓 仲秋の候、皆さまにおかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
平素は当地区ロータリー活動に多大なるご協力を賜りありがとうございます。
さて、10月24日の世界ポリオデーに対して、当地区では以下の取り組みをいたします。 ご支援をお願い申し上げます。
開催日時】 2024年10月16日(水) 15:00~16:30の予定
開催場所】 JR尼崎駅北側
内 容】 ポリオ根絶キャンペーン(ポリオTシャツ・ポロシャツをお持ちの方は、ご着用ください)
- ・2680 地区の取り組み等のチラシを配布 ・街頭募金、グッズ販売
- ・東京2750地区宮崎直前ガバナーによる「サイクルチャレンジ」への協力 (自転車で日本列島を縦断しながらポリオ根絶を呼びかけ)
日程 10月16日(水)16:00頃 尼崎駅前に到着予定
出迎えセレモニーの開催
宮崎直前ガバナーを囲んで夕食会
10 月17日(木)時間未定 出発セレモニー
卓 話
渋沢栄一の人生哲学~論語と算盤
HYOGOロータリーEクラブ
児玉貴春
皆さんこんにちは。朝晩涼しくなってようやく秋らしくなってきましたね。
さて10月は経済に関する卓話という事でしたので、最近新1万円札を見かけるようになってきたこともあり、その新1万円札に描かれた渋沢栄一(1840~1931/埼玉県深谷市出身)の著書「論語と算盤」について自分が知りたいのもあって、ちょっと触れてみたいと思います。
天保11年(1840)埼玉県深谷市の裕福な農家に生まれた渋沢栄一は父から「論語」(孔子と弟子達の言行を収録した書物)を学び、文武両道の教育を受け、人徳ある大人へと成長します。昭和6年に91歳で生涯を閉じるまでに、彼の思想の集大成とも言える著書「論語と算盤」を書きました。
そもそもタイトルの「論語と算盤」とはどういう事なのか疑問に思う方もいるでしょう。
彼が伝えたかったのは、論語=精神性と、算盤=利益、金儲けの方法ではなく、「何のためにビジネスをするのか?」という事業を成す原点を考えることがいかに大切かを伝えたかったと言われています。人間の欲望は暴走することもあり、歯止めをかける枠組みが「論語」なのです。
「論語」には「仁・義・礼・智・信」という五常の徳の精神があり、字のごとく「仁」は思いやり、「義」は仁義、「礼」は礼儀、「智」は学び、「信」は信頼です。彼は事業において五常の徳がいかに大切かを「論語と算盤」の中で説いています。
古くで言えば聖徳太子(今の歴史教科書では厩戸皇子?)の17条の憲法の中の「和を以て貴しと為す」は、元々「論語」から引用されていますし、徳川家康の江戸幕府が200年余り続いたのも「論語」」を学びその教えを守ったからと言われています。武士の「藩校」、庶民の「寺子屋」も「論語」を学んでいました。新しいところでは、京セラ創業者の稲盛和夫氏やメジャーリーガー大谷翔平選手(栗山監督よりプレゼント)にも影響を与えたと言われています。
渋沢栄一は「論語には己を修めて、人と交わるための日常の教えが説いてある。論語は最も欠点の少ない教訓であるが、この論語で商売はできないか、と考えた。そして私は、論語の教訓に従って商売をし、経済活動をしていくことが出来ると思い至った。」とも語っています。どこかロータリーの精神にも通じると感じるのは私だけではないでしょう。最近の企業は「サステナビリティ」という企業活動と持続可能な社会をリンクさせることを目指しています。まさに渋沢栄一の目指していた方向性ですね。
「一個人の利益になる仕事よりも、多くの人や社会全体の利益になる仕事をすべきだ」
渋沢栄一が企業家として大成功できたのは「論語」を通して生き方を学び、社会のために財をなしてきたからです。そして彼が孔子を深く信仰している理由は、キリスト教などにたびたび登場する「奇跡」が一つも起きない点にあると言われています。
「論語」の中には、迷信が一つもなく、こよなく「論語」を愛したのはそうした背景もあったようです。「宗教やその教義としては、キリスト教の方がよいかもしれないが、人間の守る道としては孔子の教えの方がよいと思っている」
宗教の教義を聞くと「その時、神が現れた」「奇跡が起こった」という話が必ず出てきますが、ビジネスは神頼みではうまくいかないのです。
今現在、人々は物質的な豊かさよりも、心の豊かさを求める方向にシフトし始めています。
心豊かに、人としての誠を尽くすことが、ビジネスの発展にもつながります。生きることの意味や真理を学ぶバイブルと言えるのが「論語と算盤」ではないでしょうか。
今回はさらりと概要だけご紹介しましたが、次回また機会があればもう少し掘り下げたいと思います。ありがとうございました。
