第315回例会
Rotary E-club of HYOGO
2021年5月10日開会
5月は青少年奉仕月間です
はじめの点鐘
ロータリーソング
SAA: 今週のロータリーソングは、「手に手つないで」です。元気よく歌いましょう。
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♪ 手に手つないでOpen or Close
一、手に手つないでつくる友の輪
輪に輪つないでつくる友垣
手に手 輪に輪
ひろがれ まわれ 一つの心に
おゝロータリアン おゝロータリアン
ニ、手に手つないでつくる友の輪
輪に輪つないでつくる友垣
手に手 輪に輪
ひろがれ まわれ世界と共に
おゝロータリアン おゝロータリアン
会長の時間
皆さん、こんにちは。
2020-21年度5月第1回例会、通算第315回例会です。
2年連続で、静かなるGWも終わり、いよいよ初夏が近づいてきました。
3回目の緊急事態宣言は、5月末まで延期されるようですが、この「おうち時間」を新しい楽しみ方で過ごす人が増えてきています。パノラマ映像制作の一般社団法人「VR革新機構」(東京・千代田)が、「2021おうちでGW 全国バーチャルツアー」を開催し、子供たちを中心に人気を博しているそうです。用意した複数の「お届け先」の中から、自宅のパソコンで全国の動物園や博物館を見学するのです。映像は想像以上に鮮明で、実際に現地を歩いているような感覚なのです。家にいるのにお出かけ気分を味あわせてくれる映像を支えるのは、ボランティアの細やかな撮影です。国立科学博物館(東京・台東)では、3日間、特別なカメラを2台使って30時間撮影しました。展示物の説明まではっきりと読めるようになり、VRで博物館を見学した視聴者から「凄すぎる」と感嘆の声が相次いだとのこと。撮影担当された方は、「動物園でゴリラに威嚇されたり、屋外で不審者に間違われたりして大変だった」そうです。コロナ禍で臨時休業を余儀なくされた博物館や美術館を支援し、VRの普及にもつなげようと、同機構は2020年3月から全国の施設を撮影していました。影響が長期化する中、家で過ごすGWを充実したものにしようと映像の公開を決め、1日に3施設ずつを公開するので毎日、訪れても飽きないそうです。これは、いろんな分野で応用が見込める新しいスタイルのレジャーとなりそうですね。
さて5月は「青少年奉仕月間」です。マイロータリーで、交換留学生の日本での逆カルチャーショックの記事が興味深かったのでご紹介します。
ジュリア・チャリファさんは、1997年17歳の時、ロータリー青少年交換学生としてカナダから東京に1年間留学しました。彼女は留学前に1年間の日本生活に向けた準備をしたのですが、留学後に起きることまでは予測できませんでした。帰国後、思いもよらぬ自分の変化を知ることになったのです。彼女は、帰国してから逆カルチャーショックを経験しました
。それは日本で経験したカルチャーショックよりも大きいものでした。
例えば、北米でのコミュニケーションはズバリと話す直接的なものですが、日本でのコミュニケーションは非直接的です。このスタイルに慣れてしまったことで、スピーチや文書で自己表現が難しくなったように感じたのです。その感覚は、帰国してから大学に進学し、教授に呼び出されたときにいよいよ明らかになりました。教授は、彼女に、第一言語は何なのかと尋ねてきたのです。彼女の文書の書き方が他の学生と異なっていたからです。Amir Manzoor氏の著書には次のような説明があります。
「逆カルチャーショックは、個人的関係や感情バランスの管理を困難にし、その典型的な例として、家族や友人との断絶を感じる、または特定環境で人と交流できないと感じることがある」
とはいえ、逆カルチャーショックを通じて自分をより深く知ることが出来たので、彼女はとても感謝していると言います。前向きに人生を送るための教訓が得られ、自分の体と心に対する配慮がより細やかになり、人(特に問題に直面している人)への思いやりが強くなり、また、より意義のある活動をすることへの意欲も高まったように感じるそうです。
アインシュタインは「逆境は人を自己へと導く」と言いましたが、まさにその通りでした。「逆カルチャーショックを体験!」などと言っても、ロータリー青少年交換学生セールスポイントには到底なりえないと思いますが、少なくとも彼女にとっては重要な副産物です。「そんな貴重な体験ができたロータリーに感謝しています。日本での生活、カナダへの帰国を通して、様々な経験を得ることが出来ました。特に重要なのは、逆境への抵抗力を育て、いたわりの気持ちを育てることが出来たことです。」これを彼女は誇りに感じています。
行動して、経験してこそ、初めてわかる大きな文化の違い、とても貴重な体験ですね。
クラブテーマ「もっと知って、もっと楽しもう」。今月もよろしくお願いします!
2020-21年度
HYOGOロータリーEクラブ
会長 児玉貴春
幹事報告
2021年地区研修・協議会資料地区ホームページアップと当日会場変更のご連絡
宝塚ロータリークラブ例会休会のお知らせ
会員維持増強ロータリアンサッカー大会中止のご案内
新型コロナウイルス感染症に関する友事務所対応の件(第10報の継続)
地区大会本会議の動画視聴
2021年地区研修・協議会お礼状
ガバナー事務所の勤務体制について【5月】
卓 話
「真の復興」とはなにか?
福山 太一
今年は2011年の東日本大震発生から10年を迎えますが、私がインターアクト顧問として、アクターと共に、初めて東北にボランティアに訪れたのも、ちょうど10年前のゴールデンウィークでした。活動を行ったのは宮城県石巻市の渡波地区で、当時の津波によって押し流された家屋や車がいくつもの層になって積みあがった様子、そしてあたりに漂う防塵マスクなしでは息苦しかったほどの強烈な腐敗臭は今でも忘れることが出来ません。当時はまだボランティア自粛論もあり、被災地で活動するボランティアも少なかったので、アクターと一緒に被災地での活動を行うことが果たして正しいことであるのかずいぶんと悩みました。しかし、アクター達は僅かでも被災地のお役に立ちたいという気持ちも強く、1泊4日の強行軍でしたが、何とか無事に活動をすることが出来ました。それ以後現在に至るまで、顧問を務める滝川中学校・高等学校インターアクトでは、工夫を重ねながら東北とともに歩む活動を地道に続けています。
また、宮城県には、日本で最初に設立された仙台育英学園高等学校インターアクトクラブがあります。その後現地で活動を続ける中で、連絡を取り一緒にボランティア活動もすることも出来ました。さらに、その年の12月には交流のできた仙台育英学園高等学校のインターアクターを神戸にお迎えして、「未来を担う高校生と震災復興を考える」交流会を企画・実施しました。この交流会には当時の久野薫ガバナー、松下衛地区代表幹事やIA小委員会をはじめとした地区のロータリアンと関係企業、インターアクト顧問団らのご協力によって実現することが出来ました。この交流会はすべてが手作りで、右も左もわからない私は、文字通り右往左往しながらなんとか実施したのですが、実はこの時の出会いが、その後私がロータリアンになるきっかけにもなりました。
そして、本年度の7月31日(土)にはRID2680や東北の高校生の交流会を企画しています。舞子高校環境防災科初代科長で現兵庫県立大学特任教授の諏訪清二氏、また福島県双葉郡のNPO「ふたばいんふぉ」の代表平山勉氏らを講師・パネリストとしてお迎えし、これまでの10年を振り返り、これからの10年を考える交流会を行う予定です。10年前に交流会に参加した当時のアクターや関係者も、リモートやビデオにて参加していただこうと考えています。会場は、10年前の交流会でもご協力いただいた社会福祉法人光朔会オリンピア(理事長の山口元氏はロータリアンで、西宮YMCA阪神大震災救援本部長を務めた方)を予定しています。本来であれば参加者が一堂に会し、親睦と交流を深めれば一番良いのですが、昨今のコロナ禍もありますのでリモートベースで実施する予定です。10年前のアクターが何を思い、現在どうしているのか私自身がとても関心深いものがあります。
かつて神戸第2ブロックのインターシティーミーティング(IM)で、高校生のアクターとロータリアンがパネルディスカッションを行ったことがあったのですが、その際に「阪神淡路大震災後10年以上たっても、神戸の真の文化の復興はまだである」とおっしゃった方がおられたことが印象に残っています。東日本大震災に関して「復興」という言葉が聞かれなくなって久しくなりましたが、今回の交流会でも、当事者でなければわからない様々な問題に対する理解が深まればと考えております。
最後になりますが、もし本交流会にご関心を持っていただける方がおられましたら、正式に企画・次第が固まり次第アクセス方法などをご案内いたしますので、福山までご連絡いただければ幸いです
おわりの点鐘
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