第495回例会
Rotary E-club of HYOGO
2025年4月21日開会
4月は環境月間で
はじめの点鐘

ロータリーソング
SAA: 今週のロータリーソングは、「手に手つないで」です。元気よく歌いましょう。
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♪ 手に手つないでOpen or Close
一、手に手つないでつくる友の輪
輪に輪つないでつくる友垣
手に手 輪に輪
ひろがれ まわれ 一つの心に
おゝロータリアン おゝロータリアン
ニ、手に手つないでつくる友の輪
輪に輪つないでつくる友垣
手に手 輪に輪
ひろがれ まわれ世界と共に
おゝロータリアン おゝロータリアン

会長の時間
皆さんこんにちは!
皆さんは、賀川豊彦(1888 – 1960)という人物をご存じでしょうか?
賀川豊彦は私が心から尊敬する人物で、大正・昭和期のキリスト教社会運動家・社会改良家です。戦前・戦後の労働運動、農民運動、生活協同組合運動、協同組合保険(共済)運動等において、重要な役割を担った人物であり、神戸の生田川スラムでのキリスト教博愛主義に基づく貧民救済活動により「貧民街の聖者」として日本以上に世界的な知名度が高く、戦前は現代の「三大聖人」として「カガワ、ガンジー、シュヴァイツァー」と称されて、ノーベル平和賞候補にもなりました。
神戸購買組合・灘購買組合(生活協同組合コープこうべの前身)の設立の際や共済運動等には、平生釟三郎(1866‐1945:日本の実業家・教育者(甲南学園創立者)・政治家、大阪ロータリークラブの設立にも尽力)らが協力しており、ロータリーとの関係も深い人物です。
2009年には、生田川スラムで活動を開始してから100年ということで「賀川豊彦献身100周年事業」がなされましたが、その際に実行委員長を務めたのが、分区代理、地区ガバナー、RI理事などを歴任した今井鎮雄(1920‐2014)でした。
今井鎮雄は、当地区ではRYLA(Rotary Youth Leadership Awards:ロータリー青少年指導者養成プログラム)をはじめ青少年奉仕活動の精神や礎を築いた方であり、地区の青少年奉仕に関わる身としては雲の上の存在ですが、もともと今井は1946年に灘購買組合勤務の後、1948年から神戸YMCAへ転じて、賀川豊彦の下で社会活動に身を捧げました。1963年から21年間総主事を務めた後、神戸YMCA顧問となり、また1980年からは賀川豊彦が設立したイエス団理事長を24年間務め、1988年賀川豊彦生誕100年記念事業、1999年イエス団創立90周年記念事業の委員長も務めています。
当地区のRYLAは、余島(小豆島鹿島沖1kmに位置する、周囲2.2kmの小さな無人島)にて永らく行われていました。神戸YMCA余島野外活動センターを会場としていましたが、ここも元々は今井静雄が切り拓き、障碍者の方のためのキャンプを始めた場所です。
私は、かつてインターアクトの顧問の立場やRYLA受講生としても今井静雄の講話を拝聴する機会に恵まれました。その中で賀川豊彦についても様々なエピソードを語っておられたことを記憶しています。このように考えると、当地区の青少年奉仕活動には、脈々と賀川豊彦が目指した「福祉の向上や平和、人権、共生の思想」が引き継がれていると言えるのではないでしょうか。
今週の4月23日は、賀川豊彦の没後65年を迎えます。神戸の賀川記念館等各地で記念の集会や催しが開かれ、賀川豊彦の業績に改めて光を当てようとしています。
私も、今井静雄と、今井を通じて賀川豊彦の思想の薫陶を受けたものの一人として、先人の精神をわずかながらでも受け継ぎ活動をしていければと思います。

幹事報告
第6回職業奉仕勉強会のご案内
平素は、地区職業奉仕委員会の活動に、ご理解とご協力を賜りましてありがとうございます。
さて、下記の要領にて職業奉仕勉強会を開催いたします。
3月20日の勉強会にはご多用の中ご参加をいただきありがとうございました。
ロータリー設立から100年の歴史について勉強いたしましたが、今回は、日本のロータリーについて勉強いたします。
1920年の東京ロータリークラブ設立以前の福島喜三次や米山梅吉(敬称略)の活動やその後の発展の歴史を通じて、
日本の実業人がどのようにロータリーを受け入れ、どのように発展させていったのかを話していただきます。
委員長様はじめ是非とも入会3年までの方々には是非ご参加をいただきたいと希望しております。
今回の勉強会は、委員会内勉強会の延長としての公開勉強会でありますので、至らぬところが多々あるかと思いますが、
どうかお許しをいただきたいと思います。開催日間近のご案内になり、委員長様には何かとお世話になりますが、
どうかよろしくご参加をお願い申し上げます。
日時
2025年5月11日(日) 15:00~17:30(受付 14:30~)
場所
神戸ポートピアホテル 本館地下1階「菊水」
講師
濵田 喜重 職業奉仕委員会委員(高砂青松RC)
<登録締切>
5月6日(火)まで
時間割
15:00 開会・説明 副委員長 不動 正章 (洲本)
15:05 ご挨拶 委員長 冨田 博重 (柏原)
15:15 講話 委員 濵田 喜重 (高砂青松)
16:20 休憩
16:30 テーブルディスカッション
17:15 講評 パストガバナー 中村 尚義 (洲本)
17:30 閉会 副委員長 不動 正章 (洲本)
「国際ロータリー規定審議会」報告会と2025年決議審議会に提出する決議案を審議する「地区立法案検討会」開催のお知らせ
時下ますます御清栄のこととお慶び申し上げます。
日頃より、ロータリー活動にご尽力を賜り、厚くお礼申し上げます。
下記のように規定審議会報告会及び立法案検討会を開催いたします。
さて、2025年4月13日~17日シカゴにおきまして規定審議会が開催されました。
当地区より代表議員の滝澤功治パストガバナーが出席され審議されています。
規定審議会において組織文書が変更になれば皆様のクラブにおきまして定款細則を変更する可能性がでてまいります。
そこで地区事業として「国際ロータリー規定審議会」報告会を開催いたします。
その場で代表議員から変更箇所の解説や細則に関連性の高いところをメインにお話しいただきます。
また2025年決議審議会に提出する決議案を審議するため立法案検討会を報告会終了後開催します。
議決権を行使する選出された選挙人の方は出席をいただきご審議賜りますようお願いいたします。
規定審議会報告会及び立法案検討会
リアル開催
2025年6月7日(土) (受付 13:30)
14:00~16:30
ジェムビル 5-S ミーティングルーム
神戸市中央区元町通 2 丁目 3-2(元町(兵庫県)駅[西出口 1]徒歩 2 分)
電話 078-327-4040
選挙人の出席、信任状証明書提出
立法案検討会における信任状に記載のある選挙人の出席必須でお願いします。
「立法案検討会信任状証明書」を地区事務所までPDFでご提出済みのクラブは、立法案検討会当日の原本の提出は不要とします。
提出のないクラブで当日出席される選挙人の方は立法案検討会当日の受付に原本をご提出してください。
米山記念奨学寄付金についてのお願い
新緑の候、貴クラブにおかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
また、平素は米山記念奨学事業に格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、米山記念奨学事業におきましては、年度の寄付額に応じて、地区の奨学生採用人数が決定されることになりますが、
ここ近年当地区は残念ながら全国平均を下回る寄付額となっており、なんとか全国平均額に近づきたく、取り組んでおります。
すでに米山月間などで様々なご支援を頂いているところではございますが、当委員会の力不足で下記のような状況となっております。
そこで、大変恐縮ではございますが、今一度クラブ会員の皆様にお声がけを頂きまして、特別寄付へのご協力を賜れば幸いでございます。
また、クラブ事務局にて普通寄付金の送金忘れが無いかどうかや、米山Boxなどの預かり金がある場合はご確認・ご協議頂き、
6月末までにご協力を頂けましたら幸いです。
書面にてのお願いとなり甚だ恐縮ではございますが、引き続き米山記念奨学事業へのご支援をお願い申し上げますとともに、
貴クラブ益々のご発展を衷心より祈念申し上げます。
昨年度末の全国平均寄付額 :17,293 円
昨年度末の当地区平均寄付額 :16,203 円
3月末時点の当地区平均寄付額:13,879 円
※ クラブ毎のご寄付状況明細がご入用のクラブ様、毎月最新のデータをご希望のクラブ様は米山奨学会サイト
寄付金納入明細表 公益財団法人ロータリー米山記念奨学会 へアクセスし、2680地区を選択頂くと、毎月最新のものを誰でもダウンロード頂けます。
https://www.rotary-yoneyama.or.jp/contribution/particulars
2024-2025年度 国際ロータリー第2680地区ローターアクト
第47回地区年次大会 登録のご案内
春風の候、皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、このたび第47回地区年次大会を開催することとなりましたので、ここにご案内申し上げます。
今年度は大会テーマを『きっかけ』といたしました。
このテーマには、会員一人ひとりがRACの楽しさや魅力を改めて認識し、
今後のローターアクト活動に一層励んでいただきたいという想いを込めております。
そして、当地区ローターアクトの未来に向けた「きっかけ」となるような一日をお届けできるよう努めてまいります。
また、様々なロータリーファミリーの皆様と共に年次大会を創り上げることで、
これからも当地区ローターアクトとの素晴らしい関係を築いていただく「きっかけ」となれば幸いでございます。
つきましては、下記に登録のご案内をさせて頂きますので、皆様お誘いあわせの上、
ご参加いただきますようよろしくお願い申し上げます。
日時
2025年6月15日(日)
11:00 受付開始
11:30 開会式
12:00 活動報告
13:10 メインプログラム①
14:10 メインプログラム②
15:00 卒業式
16:30 閉会式
17:00 記念撮影
17:30 懇親会
19:30 閉場
会場
ホテル北野プラザ六甲荘(兵庫県神戸市中央区北野町 1-1-14)
本会場:レモンバーム
懇親会会場:マジョラム
TEL: 078-241-2451
HP: [https://www.rokkoso.com/](https://www.rokkoso.com/)
登録方法
地区内はクラブ及び所属団体、他地区の場合は地区ごとに取りまとめ、
登録用紙に必要事項をご記入の上、Emailにてお送りください。
宛先:年次大会実行委員長 藤野 広大
E-mail: [[email protected]](mailto:[email protected])
※昨年の年次大会と同じメールアドレスとなります。
登録締切:2025年5月16日(金)
ホテル北野プラザ六甲荘の周辺地図及び交通アクセス
※詳細に関しましては下記リンクをご参照ください。
[https://www.rokkoso.com/?men=8](https://www.rokkoso.com/?men=8)
問い合わせ先
ご不明な点がありましたら、下記までお問い合わせください。
地区年次大会実行委員長
藤野 広大(ふじの こうだい)
E-mail :[[email protected]](mailto:[email protected])
℡:080-8532-9753

委員会報告
Webマスターより、PayPal決済・クレジットカード決済のお知らせ
メークアップ、ニコニコ箱で利用可能な決済手段に、従来のPayPal決済に加え、PayPalアカウントにログインせずに決済可能なクレジットカード決済を導入致しました。
PayPalアカウントをお持ちでない方は、クレジットカード決済をご利用可能です。
クレジットカード情報を保存したい方は、「こちら」をご覧になり、PayPal にクレジットカードをご登録ください。
PayPalアカウントをお持ちの方は、PayPalにてお支払いください。銀行口座からお引き落しも可能です。
メイクアップ、ニコニコ箱ご利用の皆様にはご不便をおかけし大変恐縮ですが、よろしくお願い致します。

卓 話
生活環境と身体と痛み
HYOGOロータリーEクラブ 堤 万佐子
皆様こんにちは4月は環境月間ですね。環境とは幅広い言葉ですね。環境ときいて私がイメージしてしまうのが自然環境についてでしょうか。自然破壊、ゴミ処理問題などが頭に浮かんできます。今月のロータリーの友も自然関係の特集かなと思っていましたら外れました。防災について避難所環境について特集されていましたね。「避難所のストレスをいかに減らすか」という副題がついていました。同じ4月号内で、避難所・避難生活学会常任理事 水谷嘉浩氏が「我慢しなくてもいい避難環境を構築する」を寄稿されてます。そのなかで2024年能登半島地震では直接死228人に対して災害関連死は287名と報告されていると記載されていました。災害関連死とは避難生活の長期化や医療体制の不備、ストレスなどによる健康悪化が原因でなくなった場合のことを示します。特に環境適応が難しいとされる高齢者や生活不自由者の方にとっては長期化するほど高ストレスを受けることになると容易に推察できます。
私は急性期病院で理学療法士をしています。患者様の層はほぼ高齢者です。内科系から整形外科まで多岐にわたる疾患に対応することが求められますが、最も多いのは骨折などの外傷です。例えば尻餅をついて腰の骨を圧迫骨折してしまった高齢女性がいたとします。私はその患者様がどうして骨折しなければいけなかったのかということを推察しながらリハビリを開始するようにしています。おおきく2つの要因があります。1つ目は患者様個人の身体要因、2つ目は環境要因です。個人の身体要因は様々です、フレイル(虚弱)やサルコペニア(筋肉量の低下)状態であった。合併症に生活習慣病がある。弱視や難聴、姿勢やバランス、頻尿や不眠など様々です。環境要因としては例えば椅子が不安定であった、居室からトイレまでの距離、床素材、敷居の高さ、家事動作時の導線などこちらも様々です。
着目点としては個人の身体要因と環境要因がどのくらい乖離していたかを知ることです。
ロータリーの友 今月4月号では、TKB48;災害が発生したら、トイレ・キッチン・ベッド(TKB)を48時間以内に整備することを目指した取り組みについて紹介されています。トイレ環境と、寝所の環境は常に課題解決が必要だったと避難所支援をおこなった理学療法士災害対策チームから聞いております。例えばトイレ環境、水供給に時間を要するため便器にビニール袋などをあて排泄物をビニールごと取り替える必要があります。ただトイレ清掃業者がきまって巡回清掃するわけではないので、気がつけば排泄物があふれかえっていることあるとか。不衛生なトイレでは排泄を我慢してしまう方も多いのではないかと思います。ボックスタイプの公衆トイレを設置した際、トイレまでの段を上ることができない高齢者や生活弱者の方がとたんに困ります。自ら水分摂取を制限し、トイレにいく回数を減らすようにしている方も多いとか。人間は水分摂取を適切に行わなければ脱水になります。特に高齢者は意識して水分摂取をしなくてはすぐに脱水になってしまいます。喉が渇くという感覚が低下する、筋肉量が低下しているため、体内に水分を保つ機能が低下するなどの理由が考えられます。寝所環境も同様です。高齢者は体が曲がっている方が多いです。固いベッドや床に布団を置いても骨や関節があたり痛みがでます。熟睡できる環境とはほど遠いと推察できます。急激な環境の変化に個人の身体要因が適合できずストレスなどの健康障害が起こります。避難所での環境は個々に合わせた環境になるまで時間がかかる場合が多いと思います。
災害時の避難所での健康悪化は急激な環境の変化によって起こります。言い換えると、「個人に適した環境」で日々生活することで、身体ストレスを回避できる可能性があるとも言えます。
みなさま、少し想像していただきたいのです。私たちの「個人に適した環境」とはどんな環境でしょうか。私自身、齢50代に突入して久しいのですが、最近よく自宅のドアや壁にぶつかるようになってきました。おそらく壁が私にぶつかってきているのではないと思います。昔から運動オンチではありましたが、20代の時はそのようなことなかったです。それは私自身の個人の身体要因が変化してきているのです。年齢を重ねるにつれて身体を回旋させる能力は低下し、視野が狭くなります。つまり20代に認知できていた壁の存在が認知しにくくなってきていると言うことです。残念です。せつないです。まあ見なくてもいいものが見えなくてすむという利点もありますが、できるならぶつけて痛い目にあうことは避けたい次第です。
私たちの毎日の生活では災害時とは逆のことが起こっているのかもしれません。個人の身体要因は加齢と共に変化しているのに自宅の環境要因は変わっていない。毎日のルーティン生活では個人の身体要因が変化しているにも関わらず、環境要因が昔のままであることに気がつかない場合も多いのです。患者様の転倒理由を聞くと30代のころから部屋にある馴染みのカーペットにつまずく、敷居につまずく、回る椅子から立ち上がろうとしてバランスを崩したなどはよくある事例です。
HYOGOロータリーEクラブは比較的若い世代が集まったクラブでした。10年前は!
チャーターメンバーはチャーターナイトから11年目を迎えますので皆様も10歳は年齢を重ねたに違いありません。災害と同様生活の「備え」は必要かと思います。
例えば、自宅で高いところ重たいものを保管している場合、できるだけ手の届くところに移動させることをおすすめします。キッチンまわりでしたら重い鍋は自身の胸以下の高さに置くように、環境を変えておくなどです。今回は詳しい医学的な内容を述べることはおいておきますが、重いものを上から下に下ろすという動作は関節と筋肉に負担をかけます。重たいものを下から持ち上げるときと上から下ろすときは筋肉の収縮の仕方が異なります。上から下ろすときの方がよりきついです。肩関節腱板損傷や肩関節周囲炎のもとになる可能性もなきにしもあらずです。足台の上に上って重いものを上げ下げする動作は身体回旋やバランス能力も必要になるので危なくなります。「備えあれば憂いなし」です。健康で楽しいロータリー生活をおくれることを望みたいです。皆様の身の回りの環境を見つめ直すきっかけになれば幸いです。

おわりの点鐘

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