menu

HYOGO ロータリーEクラブは、24時間365日世界中どこからでもメークアップできます。HYOGO ロータリーEクラブ |  Rotary E-Club of Hyogo

MAKE UP

第492回例会

Rotary E-club of HYOGO

2025年3月24日開会

3月は水と衛生月間です

はじめの点鐘

はじめの点鐘

ロータリーソング

SAA: 今週のロータリーソングは、「奉仕の理想」です。元気よく歌いましょう。

  • ♪ 奉仕の理想Open or Close

    奉仕の理想に集いし友よ   御国に捧げん我等の生業
    望むは世界の久遠の平和   めぐる歯車いや輝きて
    永久に栄えよ   我等のロータリー

例会

会長の時間

皆さんこんにちは!

本年度当初、クラブ目標としてロータリー親睦活動グループへの参加を掲げておりましたが、私自身はその後Rotarian e-club Fellowshipに加入をいたしました。そしてこの度イギリス時間の3月12日(水)午後7時(日本時間3月13日(木)午前4時)より同Fellowship主催にて「International E-Clubs eConference」 がオンラインで開催されましたので参加してみました。

(Rotarian e-club Fellowship議長のMartin Brocklebank氏)

会議はすべて英語で行われますので、不得手な私には大変ハードルが高かったのですが、世界のEクラブ状況を知り、またロータリアンとの交流ができればと思い切って参加登録をした次第です。当日は世界各地より160人程が参加していましたが、どうも日本からの参加者は私だけのようでした。

カンファレンスでは、戦略的挑戦の紹介として、以下4つの分野についての事例発表がありました。(当日のプログラム詳細は資料を参照ください。)

・コミュニティプロジェクトの実施と他のクラブとの協力
・革新的な資金調達の取り組み
・Eクラブ会員の増加とEクラブ準会員制(E-Club affiliation)の検討
・国際的な協力の機会とリソース

 

(E-Club of Greater Cape Town(南ア)の取り組み)

最初にEクラブの奉仕プロジェクトの取り組みの発表があり、同じEクラブながら積極的な社会奉仕プロジェクトを実践していることに大変感銘を受けました。事例発表したクラブの一つは、米国カリフォルニアにあるeClub of Silicon Valleyだったのですが、発表者のRushton Hurley氏は日本語の先生をされていたということでしたので、発表後に早速コミュニケーションをとりました。

Rushton Hurley氏は、日本の学校で語学指導等を行う外国青年招致事業であるJETプログラム(The Japan Exchange and Teaching Programme)を通じて日本への滞在経験があり、米国では日本語教師としてのキャリアの他、さまざまな教育プロジェクトを立ち上げ、現在は“Creative Solutions for the Global Good(世界利益のための創造的解決策)”という授業を展開されているということでした。大変活発に興味深いプロジェクトをされておられますが、7月に京都に来られる予定があるということでしたので、是非お会いしたいと思います。

(E-Club of Silicon Valley の Rushton Hurley氏)

このほか、会員増強に関する話もありましたが、そこでEクラブ準会員制(E-Club affiliation)が話題にあがっていました。柔軟な会員制度(Flexible membership)は複数クラブへの在籍や参画可能とし、クラブやプロジェクトの活性化に資するモデルケースが示され、Eクラブのすそ野を広げるためにもEクラブ準会員制(E-Club affiliation)を検討してはということでした。私個人としては、当クラブについても賛助会員制を導入できればと考えていましたので、大変参考になる議論でした。

(Flexible membershipのモデル)

当日のカンファレンスの様子は、以下のサイトで公開されておりますので、興味のある方は是非ご覧になってください。

 

Best Practice Webinar

また、3月17日(月)には、新入会員である小久保会員、福田会員さらには昨年度RYLAセミナーに当クラブの推薦で参加されたPHD協会の井上遼香さんをゲストにお招ききしての懇親会を開催しました。様々な意見交換ができ、大変有意義な会となりました。ロータリーは親睦と奉仕が中心ですので、近いうちに親睦会を再度開催したいと考えています。今回参加できなかった皆様も、是非参加していただければと思います。

例会

幹事報告

危機管理・青少年奉仕セミナーのお知らせ

拝啓 春寒の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。平素はロータリー活動にご協力賜り、厚く御礼申し上げます。早速ではございますが、標記セミナーにつき以下のとおり御案内いたします。つきましては、出席要請対象の皆様にご案内いただき、お取りまとめの上、地区 Web 管理システムよりご登録ください。なお、地区青少年奉仕関連委員会(インターアクト・RYLA・青少年交換・ローターアクト)・地区危機管理委員会の皆様へは、地区から各位へご案内しご出欠を確認いたします。準備の都合上、4 月 24 日(木)までに地区 Web 管理システムにご登録をお願いいたします。(ご登録の際、クラブ役職を参加備考欄にご入力ください。)時節柄くれぐれもご自愛の程、心よりお祈り申し上げます。

敬具

(1)日時 2025 年 5 月 25 日(日) 午後 1 時 30 分~午後 4 時 30 分

(2)場所 神戸駅前研修センター「307 号室」 アクセス⇒ 神戸市中央区中町通 2-3-1 SK ホテル神戸駅前内 [https://f-road.co.jp/kenshu/kobe/about/#access](https://f-road.co.jp/kenshu/kobe/about/#access)

(3)ご出席要請者 入会 3 年未満の方・クラブ会長・幹事・危機管理委員長・青少年奉仕委員長

(4)内容

青少年活動について
危機管理「青少年奉仕活動と危機管理」

※会場の都合上、各クラブからの出席者は 2 名迄でお願い致します。

以上

例会

卓 話

地経学って何?=地政学×経済

HYOGOロータリーEクラブ
児玉貴春

皆さんこんにちは。朝晩はまだ少しひんやりですが昼間はポカポカと春らしくなってきましたね。

さて、過去に「地政学」に関する卓話を書きましたが、今回は「地経学」というのがあるのを見つけ、また興味深く自分が知りたいのもあって、ちょっと触れてみたいと思います。

「地経学」は、1990年に生まれた比較的新しい学問で、「地政学的課題を経済という手段を使って解決する」ことを目指しています。
まず「地政学(ジオポリティクス)」とはなんでしょうか?その名前の通り?「軍事戦略の理論」です。地図を戦略的に見て、いかに空間を支配するかを考えるものです。国家はつねに周りの国を見極めながら戦略を練って国を守っています。その時の地理的な視点から戦略を考えるのが「地政学」です。

全ての国は、地理的条件から逃れることはできません。また課題解決の手段として軍事力を使うのが基本的なスタンスとなっています。19世紀、欧米列強は領土や植民地を拡大するために世界各地で激しく争いました。いわゆる「帝国主義」です。つまり「欧米の帝国主義と結びついて発展した理論」でもあります。これが「軍事戦略の理論」と言われるゆえんです。

現代においては、大国同士が正面衝突する戦争はお互いにとってダメージが大きく人類が滅びる可能性もあり、軍事以外の別の手段を模索すると、経済的なあらゆる手段を使って相手国より優位に立とうとします。いわゆる関税の引き上げ、為替の切り下げ、金融・通貨の勢力圏争い、グローバル人材の争奪戦、最先端技術の獲得競争、インフラ投資、サイバー攻撃、メディア戦などです。近年では、このような軍事以外のあらゆる手段を使った「戦争」を「ハイブリッド戦争」と呼びます。これが最初に注目されたのが、ロシアのクリミア併合と言われています。ロシアは2013年秋から2014年3月にかけて、ウクライナに政治的・経済的圧力をかけ、サイバー攻撃をしかけました。あらゆる手段を組み合わせて攻撃することで本格的な武力行使をすることなく目的のクリミア併合を成し遂げてしまいました。

こうした現代の戦争の姿を理解するためにも「地経学」が重要になり、アメリカのエドワード・ルトワックが1990年に発表した「地政学から地経学へ」と題した論文が最初だとされています。「地経学」の手法を最もわかりやすい形で示したのがトランプ大統領でしょう。
つまり、海洋活動を活発化させる中国に軍事的圧力をかけ、経済活動に制裁も加えました。

これが当時「米中貿易戦争」と言われました。「地経学」の考え方は、経済安全保障の概念に通じるものがあります。「地経学」を「攻め」と」「守り」に分けた時、「守り」の部分が「経済安全保障」にあたると考えられています。経済という手段を使って、積極的に他国の政策に影響を与え、地政学的に有利な状況を作り出す、場合によっては経済的な利益を奪う、これは「地経学」の「攻め」です。一方、食料やエネルギー、基幹産業、先端技術を守るために、経済的な手段を使って他国からの影響を回避する、これは「地経学」の「守り」であり、「経済安全保障」の考え方です。

では、日本の「経済安全保障」のリスクを具体的な例で見てみましょう。多くのモノを海外からの輸入に頼る日本にとって、サプライチェーンの安全保障は常に意識しなければいけない問題です。

2021年2月、当時のバイデン大統領は米国内の強化する分野として」「半導体」「バッテリー」「レアアース」「医薬品」の4分野を挙げています。この4分野は日本にとってチョークポイント(弱点)となりかねないのでとても重要です。この中でも「レアアース」は日本の最大のチョークポイントと言われています。2010年9月に起きた中国漁船衝突事件で漁船の船長を逮捕した時、中国は報復としてレアアース禁輸に踏み切りました。日本のチョークポイントを地経学的に攻撃してきたのです。こうした中国からの圧力に屈する形で日本政府は処分保留のまま船長を保釈しました。当時の中国は世界のレアアースの97%を供給する輸出大国でした。日本は重要資源を中国に依存するリスクを改めて認識させられました。現在でも6割は中国に依存していますが、小笠原諸島沖の深海6千メートルに泥状のレアアースが眠っていることがわかり、2023年度から政府が採掘に向けて技術開発に動き出しているようです。

3/2の地区大会で講演された外交ジャーナリストの手嶋龍一氏の国際情勢のお話の内容とも関連する点がいろいろあったように思いますが、日常生活や、政治経済にも、大きく世界の地経学的影響はあると改めて感じました。今回はさらりと概要だけご紹介しましたが、次回また機会があればもう少し掘り下げたいと思います。ありがとうございました。

例会

おわりの点鐘

例会

この例会に共感された方は、「いいね」をお願い致します。

MAKE UP(メイクアップ)する