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MAKE UP

第454回例会

Rotary E-club of HYOGO

2024年4月15日開会

4月は環境月間です

はじめの点鐘

はじめの点鐘

ロータリーソング

SAA: 今週のロータリーソングは、「それでこそロータリー」です。元気よく歌いましょう。

  • ♪ それでこそロータリーOpen or Close

    一、どこで会っても やあと言おうよ
    見つけた時にゃ おいと呼ぼうよ
    遠い時には 手を振り合おうよ
    それでこそ ローローロータリー
    ニ、笑顔 笑顔で 語り合おうよ
    心と心で 結び合おうよ
    みんな世の為 働らき合おうよ
    それでこそ ローローロータリー
    三、どこの国にも 友が居るよ
    みんな一つの 輪になろうよ
    同じ心で 親しみ合おうよ
    それでこそ ローローロータリー

例会

会長の時間

Eクラブの皆様、
メークアップでお越しいただいているゲストの皆様、
また一週間お元気でお過ごしでしたでしょうか?

あっという間に4月になり、
桜の開花と共に、
新卒入社のフレッシュマン男女が
真新しいスーツに身を包んで歩いていたり、働いている姿を
街のあちこちで見かけます。

私の仕事柄、
新入社員研修をさせていただくことも多いのですが
毎年フレッシュマンへの研修と同時に
先輩や上司、新人教育の担当になる方など
言わば「旧人?」の皆さんにも
受入れや教育のポイントをお伝えする機会が
同時に増える時期を迎えております。

そこでいつも双方にお伝えしているのが
「世代ごとの価値観」や
「世代ごとのアタリマエ基準」の差について、
理解すること、
そしてそれを認め合うこと。

これが意外にできないが故に、
新人の早期離職を引き起こすケースや
先輩や管理職になりたての方が
メンタルへルス不調を来たすようなことも、
残念ながら珍しい事ではありません!

そこで今回は、一般的に言われている
世代別の特徴などを情報提供いたします!

肝要なのは、
それぞれの特徴を知って「認め合う」こと
間違っても「自分の世代だけが正しくてサイコー」とか思ってると
逆効果になりますのでご注意を(笑)!!

では、ご参考ください~

【世代別の呼称】

世代の呼称 誕生した年 ※諸説あり概ねこの時期
ベビーブーマー世代 1946~1964年
X世代 1965~1979年
Y世代 ※ミレニアル世代 1980~1994年
Z世代 ※ジェネレーションZ 1995~2009年
α世代 2010~2023年
β世代(仮 ※未来予想域 2024~2040年

↑はっきりとした定義は決まっていませんが、このような呼称が世代ごとにあります!

以下、それぞれの世代についてまとめてみます。

【ベビーブーマー世代】
ベビーブーマー世代とは、
第二次世界大戦後の出生率の急増期、
おおよそ1946年から1964年の間に生まれた人々を指します。

この期間に生まれた人々は
「ベビーブーム」と呼ばれる現象によって特徴づけられます。

戦後の復興、経済成長、そして社会的安定の時代に成人し、
多くの場合、伝統的な家庭価値観や
ライフスタイルを体現しているとされています。

ベビーブーマー世代は、数が多く社会に大きな影響を与えてきました。
この世代が労働市場に参入した時期は、
いわゆる高度経済成長期。
経済が拡大しており、
「終身雇用」「年功序列」という雇用制度のもと
安定した雇用と昇給が期待できる時代でした。

そのため、この世代の多くは、
比較的若い年齢で家を所有し、家族を持つことができました。

戦後、食べ物をはじめ服飾、雑貨、家電製品、車、家など
あらゆるものが圧倒的に不足していた時代から
「製造して店に並べれば売れる」
「頑張れば頑張っただけお金儲けできる」
「お金があればある程、より良いモノが手に入り
より良い生活水準になる」
ということで「モノ」「お金」が最も大切
‥という価値観がこの世代においては象徴的に見られます。

【X世代】
「X世代」とは、
主に1965年から1979年ごろに生まれた人々を指します。

この世代は、ベビーブーマー(約1946年から1964年に生まれた人々)
の次に来て、ミレニアル世代(約1980年から1994年に生まれた人々)
の前に位置します。

X世代は、
テクノロジーの大きな進歩と
社会的変化の時期に育ちましたが、
現代のデジタルネイティブであるミレニアル世代や
Z世代※ジェネレーションZ(1997年以降に生まれた人々)ほど
テクノロジーに深く浸透しているわけではありません。

この世代は、インターネットやパーソナルコンピュータが
普及し始めた時期に青年期を迎えたため、
デジタル技術の変化に適応しながらも、
アナログの時代を経験してきたユニークな立場にあります。

彼らはまた、経済的な不確実性、社会構造の変化、
グローバリゼーションの影響を直接体験しており、
その結果、独立心が強く柔軟な働き方を好む傾向があります。

X世代は、しばしば「中間の忘れられた世代」とも呼ばれます。
これは、数が多く社会的・経済的影響力が強いベビーブーマーと、
メディアやマーケティングにおいて大きな注目を集める
ミレニアル世代の間に挟まれ、相対的に少ない注目を受けるためです。

しかし、彼らは職場において重要な役割を果たし、
橋渡しの世代として、
「さまざまな世代間のギャップを埋める能力を持っている」
と評価されています。

【Y世代とは】
Y世代は、「ミレニアル世代」としても知られており、
おおよそ1980年から1994年の間に生まれた人々を指します。

この世代は、X世代とジェネレーションZの間に位置し、
デジタル技術の進化と共に成長してきました。

ミレニアル世代は、
インターネット、スマートフォン、
ソーシャルメディアの普及期に
青年期または成人初期を迎え、
これらのテクノロジーを
日常生活に取り入れることが自然であるため、
この世代の後半に向かうに連れ
「デジタルネイティブ」と呼ばれ始めた
走りの世代といったところです。

ミレニアル世代は、教育レベルが高く、
技術に精通していることが特徴で、
多様性と包括性を重視する傾向があります。

彼らは、働き方や生活スタイルにおいて
前の世代とは異なる価値観を持ち、
ワークライフバランスや社会的責任を重視することが多いです。

経済的には、
多くのミレニアル世代は高等教育を受けていますが、
学生ローンの借金が多い、
または2008年の世界金融危機の影響を受けて
職を見つけるのが難しいなど、
特有の「挑戦」する場面に直面しています。

これらの経済的条件は、彼らの消費行動、
住宅所有の遅延、結婚や子育ての遅れなど、
生活のさまざまな側面に影響を与えています。

社会的・文化的には、ミレニアル世代は環境保護、
社会正義、平等など、
「社会的課題に対する意識が高い」とされています。

彼らはまた、既存の政治的・経済的構造に疑問を投げかけ、
変化を求める声を上げることが多い世代としても認識されています。

単純に「モノ」「カネ」が最大価値とする
ベビーブーマー世代と違って
「モノ」には恵まれた環境で育っているため、
昭和時代によく言われた
「ニンジンをぶら下げたら頑張る!
=成果報酬を、派手にモノや金で設定すれば頑張る」
といった単純なモチベーションUP策は効果も薄いようです。

【Z世代とは】
ジェネレーションZ(Z世代)は、
おおよそ1995年から2012年ごろに生まれた人々を指します。
この世代は、ミレニアル世代(Y世代)の後に続き、
現在の若年層を形成しています。

ジェネレーションZ(Z世代)は、
デジタルテクノロジーが日常生活に
深く根ざしている環境で成長した最初の世代であり、
そのため「デジタルネイティブ」と呼ばれることが多いです。
彼らにとって、スマートフォン、ソーシャルメディア、
オンラインコミュニケーションは生活の基本的な部分であり、
これらを駆使する能力は、以前の世代と比べて格段に高いです。

Z世代の特徴としては、

・テクノロジーとの親和性
生まれた時からデジタルテクノロジーが存在する環境に慣れ親しみ、
情報へのアクセスやコュニケーション方法において、非常に流暢です。
・多様性と包容性
彼らは非常に多様な背景を持つ人々と交流することが多く、
性別、人種、文化に対する包容的な態度を持つ傾向があります。
・自己表現とアイデンティティ
ソーシャルメディアを通じて自分自身を表現することに慣れており、
個人のアイデンティティや所属感を大切にします。
・社会的・環境的意識
環境保護、社会正義、経済的平等など、
グローバルな課題に対して強い関心を持っています。
・教育とキャリア
教育へのアクセスが向上し、
より多くの情報を得られる環境にある一方で、
競争が激しく、将来の不確実性に直面しています。

彼らの価値観、技術へのアプローチ、
社会に対する意識はまさに多様であり、
様々な価値観が存在することが特徴と言えます。

ロータリーで昨今取り上げられている
「DEIを体現できる価値観」を
自然に持っている世代かも知れませんね。

【次なる世代‥ α世代とは】
アルファ世代(α世代)は、
おおよそ2010年代初頭から始まり、
2025年頃に終わると予想される出生の世代を指します。
この世代は、ジェネレーションZの後を継ぎ、
技術のさらなる進化の中で生まれ育っています。

アルファ世代と言われる現在の子どもたちは、
生まれた瞬間からデジタルデバイス、インターネット、
AI技術などに囲まれ、
それらを自然な一部として受け入れています。

アルファ世代の特徴や予測される傾向は以下の通りです

・デジタルネイティブの新段階
この世代は、前世代よりもさらにデジタル技術と統合された環境で育ちます。
彼らにとって、スマートホームデバイス、
ウェアラブルテクノロジー、AIアシスタントは
日常生活の一部となるでしょう。

・教育の進化
オンライン学習、カスタマイズされた教育プログラム、
ゲーム化された学習など、新しい教育技術と方法論が
アルファ世代の学習体験を形成するでしょう。

・社会的、環境的意識
ジェネレーションZと同様に、
アルファ世代もまた、環境問題や社会的正義に対して
高い意識を持つと予想されます。

しかし、彼らのアプローチや解決策は、
新しい技術やイノベーションを通じて
更に進化する可能性があります。
・労働市場の変化への適応
彼らが成長するにつれて、
AIやオートメーションの影響を受ける職業の変化に
適応する必要があります。
柔軟性、創造性、技術的スキルが重要な資質となるでしょう。
・消費者としての影響
アルファ世代は、技術を介したカスタマイズされた消費体験を求め、
ブランドとのインタラクションにおいても
新しい基準を設定するかもしれません。

アルファ世代はまだ若いため、
彼らの価値観や社会への影響は完全には明らかになっていません。
しかし、デジタル技術が彼らの成長と発達に
どのように組み込まれるかによって、
将来の社会、経済、文化の形成に大きな影響を与えることが予想されます。

【その先へ‥】
アルファ世代が2025年頃に終わると予想されるため、
ベータ(β)世代はその後に生まれる子どもたちを指す可能性があります。
‥が、さすがにまだ何とも言えないですね(笑)

では、今週も素晴らしい一週間でありますように!
渡辺 誠

例会

幹事報告

米山記念奨学寄付金についてのお願い

謹啓 新緑の候、貴クラブにおかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
また、平素は米山記念奨学事業に格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、米山記念奨学事業におきましては、年度の寄付額に応じて、地区の奨学生採用人数が決定されることになりますが、ここ近年、当地区は残念ながら全国平均を下回る寄付額となっており、なんとか全国平均額に近づきたく取り組んでおります。
すでに米山月間などで様々なご支援を頂いているところではございますが、当委員会の力不足で下記のような状況となっております。
そこで、大変恐縮ではございますが、今一度クラブ会員の皆様にお声がけを頂きまして、特別寄付へのご協力を賜れば幸いでございます。
また、クラブ事務局にて普通寄付金の送金忘れが無いかどうかや、米山Boxなどの預かり金がある場合はご確認・ご協議頂き、6月末までにご協力を頂けましたら幸いです。
書面にてのお願いとなり甚だ恐縮ではございますが、引き続き米山記念奨学事業へのご支援をお願い申し上げますとともに、貴クラブ益々のご発展を衷心より祈念申し上げます。
敬白

昨年度末の全国平均寄付額   :16,960円
3月末時点の当地区平均寄付額 :12,860円


本日、3月末時点の米山寄付金状況が集計され、当地区は全国平均よりかなり及ばず「12,860円/平均」となっております。
大変お手数ですが、添付のお願い文書をご確認頂き、送金漏れのご確認や追加ご支援が頂けるようでございましたら、何卒宜しくお願い申し上げます。

尚、クラブ毎の3月末時点の詳細をご希望されます方は、貴クラブの地区委員(またはガバナー事務所)までご連絡をお願い致します。
引き続き、ご支援ご協力の程、何卒宜しくお願い致します。

R.I.D2680米山記念奨学委員会 竹内 博

例会

委員会報告

お世話になっております。ロータリー米山記念奨学会です。

今月の“ハイライトよねやま”ができあがりましたので、お送りします。
ぜひご覧いただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。

▼全文は、こちらよりご覧ください。
http://www.rotary-yoneyama.or.jp/content/uploads/summary/highlight289_pdf.pdf

(公財)ロータリー米山記念奨学会ニュース
………………………………………………………………………
★ ハ イ ラ イ ト よ ね や ま 289号 ★  2024年4月12日発行
………………………………………………………………………

::今月のトピックス::
——————
・ベトナム南米山学友会 創立記念式典開催
・タイ米山学友会総会開催
・2024学年度奨学生採用とオリエンテーション開催
・寄付金速報 ― 今年度も残り2か月半 ―
・3クラブ合同例会 主役は米山学友
・恩返しのボランティア活動
・スリランカカレーで心も身体も温かく

《今月のピックアップ記事》
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ベトナム南米山学友会 創立記念式典開催
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
3月10日、10番目の海外米山学友会として発足したベトナム南米山学友会の
創立記念式典【会長:ホー ライ フーンさん(1973-75/桐生西RC)】が、
ホーチミンにて開催されました。式典当日、当会からは若林紀男理事長、
滝澤功治副理事長、相澤光春副理事長、駒井英基常務理事に加え、日本からも
40人以上のロータリー会員が出席。その他、韓国、中国、モンゴル、タイ出身
の米山学友も多数出席しました。また、在ホーチミン日本国総領事館の
古舘誠幾首席領事が出席し、この記念すべき日を祝うために会場に集結した
人数は約140人となりました。

ベトナム南米山学友会は2015年から米山学友グループとして、背中に
「超我の奉仕」の文字を刻むオリジナルシャツを身にまとい、児童・障がい者・
高齢者のための福祉施設への慰問など、日本のRCと連携しながら多数の
奉仕活動を行っています。式典内では、これまでに学友会活動をサポートしてきた
RCへ感謝状が贈呈されました。さらに、学友会が支援している児童養護施設の
子どもたちが登場し、たくさん練習した、というダンスを披露。出席者からは
温かい拍手が送られました。その他、レクリエーションや参加者全員による
「手に手つないで」の合唱など、会場は熱気に包まれました。

その他の記事は、ぜひPDF版をご覧ください。
→ http://www.rotary-yoneyama.or.jp/content/uploads/summary/highlight289_pdf.pdf

以上

※メールアドレスの変更、配信解除などのご希望がございましたら、
お手数ですが、このメールの返信にてお知らせください。
よろしくお願い申し上げます。

…………………………………………………………………………
公益財団法人ロータリー米山記念奨学会
事務局長 柚木裕子
編集担当 長尾
Tel:03-3434-8681  Fax:03-3578-8281
問い合わせメール: [email protected]
米山記念奨学会ホームページ: http://www.rotary-yoneyama.or.jp/
…………………………………………………………………………

例会

卓 話

地政学で見る日本の特徴

皆さんこんにちは!4月に入って、ポカポカ陽気で春爛漫というよりも、既に20度超えの日が増えてきて今年も何となく酷暑の予感がしてきましたね。
さて、今年の初めに「地政学」に関してざっくりと概要をご紹介しましたがまだまだ奥が深く今月も卓話の機会がありましたので引き続きご紹介したいと思います。
前回は地政学の基礎的な概念である「ランドパワー」、「シーパワー」をご紹介しました。
「ランドパワー」とは、ユーラシア大陸にある大陸国家で、ロシアやフランス、ドイツなどが分類されます。「シーパワー」とは、国境の多くを海に囲まれた海洋国家のことで、日本やイギリス、大きな島国ともいえるアメリカなどを指します。
人類の歴史では、大きな力を持ったランドパワーの国がさらなるパワーを求めて海洋へ進出すると、自らのフィールドを守るシーパワーの国と衝突する、という流れを何度も繰り返しています。つまり大きな国際紛争は、常にランドパワーとシーパワーのせめぎあいなのです。もう一つ歴史から浮かび上がるポイントが“ランドパワーとシーパワーは両立できない″ということ。例えば、ローマ帝国はランドパワーの大国でしたが、海洋進出をして国力が低下し、崩壊。また、日本の敗戦も太平洋の支配に加え、中国内陸部への進出を目論み、シーとランドの両立を目指して失敗したと地政学ではとらえられます。近年でも、ベトナム戦争でアメリカが撤退したのは、シーパワーの国が大陸内部に進み過ぎたためと考えられます。
今回は我が国、日本の地政学的に見た特徴を述べていきましょう。
日本の歴史を地政学的に見ますと、江戸時代までは海外との衝突がほとんどなく、島国でありながらも内向きの「ランドパワー」の国でした。明治になると海洋進出を始め、昭和になると陸と海の両方に進出しますが失敗し敗戦。現在はアメリカの「シーパワー」勢力の一員です。

★参考→江戸時代以前の海外との衝突→建国2500年の歴史上たった3回
① 663年  白村江の戦い
② 1274年~元寇(文永の役・弘安の役)
③ 1592年~朝鮮出兵(文禄の役・慶長の役)

地理的な特徴は、海流や季節風に守られた島国で、かつ、自給可能な面積があること。海外から攻めづらく、また貿易をしなくても国力を維持できたことは、日本が独立を守れた大きな理由の一つです。また、ヨーロッパから遠かったため侵略されにくく、産業が発達する時間がありました。その間に軍事力をつけられたため、かつての中国のように植民地にならなかったのです。
★参考→島国でも長きにわたり独立を維持できる国はほとんどない
① イギリス 1066年にノルマン人に征服された
② フィリピン 300年以上スペインの植民地、その後もアメリカ、日本の支配下

国内の流通に関しては、陸上のルートの発達が遅く、古くから流通の基本は海運だったことも日本の特徴です。

日本の地政学に関しては、北方領土問題、尖閣諸島関係、沖縄米軍基地問題など様々な問題がありますが、今回は、参考として日本の石油ルートにおける地政学的なお話を少し。

日本は石油の約9割弱を中東から輸入していますが、石油タンカーは、ホルムズ海峡、マラッカ海峡を経て日本に着きます。ホルムズ海峡には海賊が出没し、マラッカ海峡には、近年になり中国軍が進出するなど、想像以上に危険であるといわれています。そんな状況下で、このルートを守っているのが米海軍です。アメリカは「世界の警察」といわれますが、これは海の秩序を守る米海軍のことを示しています。エネルギー資源の中東依存を脱するため、ロシアとのパイプライン計画もありましたが、北方領土問題のため実現は未定、ウクライナ侵攻によってますます先行きはわからなくなっています。

★参考→日本のメイン石油ルートはマラッカ・シンガポール海峡ルートですが万が一封鎖されても、ロンボク・マカッサル海峡ルートというインドネシアを通るルートがあれば、日本経済は持ちこたえられるようです。このルートが封鎖の場合は、さらに南下し、オーストラリアをぐるりと回るバス海峡・南太平洋ルートを通ることになりますが、時間がかかり過ぎるため、日本の経済は破綻するといわれています。

★参考→記憶に新しいところでは、2019年、ホルムズ海峡付近で日本とノルウェーの企業が運航する石油タンカーが襲撃されました。(イスラム系武装組織が声明)

今後ますます混迷を極める冷酷な国際社会を紐解き、状況を冷静に分析するための有力なツールこそが「地政学」と言われています。これを身につけることで、自分たちに都合の良い安易な理想論や平和論に流されず、広い視野で、論理的に、背景にある思惑をも含め、世界そのものをとらえる能力を養っていきたいですね。今回はこの辺で。ありがとうございました。

HYOGOロータリーEクラブ 児玉貴春

例会

おわりの点鐘

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