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MAKE UP

第332回例会

Rotary E-club of HYOGO

2021年9月13日開会

9月は基本的教育と識字率向上月間です

はじめの点鐘

はじめの点鐘

ロータリーソング

SAA: 今週のロータリーソングは、「四つのテスト」です。元気よく歌いましょう。

例会

会長の時間

2021―2022HYOGOロータリーEクラブ会長 堤万佐子

皆様こんにちは、地区補助金事業が終わって少しほっとしていますが、その後の報告書で追われております。一つのことをなしとげるということは本当に大変だなと今更ながら感慨深いものを感じています。ただ、Eクラブとしての奉仕事業のあり方をうまく模索された実にいい経験をさせていただいたと感じています。

今回の補助金事業でコロナウイルス感染予防を行うため、最少人数でZOOM配信を行うことを理事会で決定いたしました。予防接種がまだ国民の半分しか2回が終了していない現在、感染リスクはまだ高い状況にあると思います。またワクチン2回うたれたかたでもブレイクスルー感染がみられまだ気を抜くことができない毎日であると思います。

今回の会長の時間はMY ROTARYで紹介されていたコロナウイルスワクチン接種に協力したフィンランド医師の試みを紹介させていただきます

フィンランドの退職した医師、新型コロナワクチンを数千人に接種
熱心なワクチン投与ボランティアが2人いると…?
by Arnold R. Grahl 
新型コロナワクチンが間もなく承認されるというニュースがフィンランドで流れ始めた1月初旬、同国の保健当局は、沸き立つ国民に対し、ワクチン供給と投与者の訓練に時間がかかることを伝えていました。
共に退職した医師であるマッティ・ホンカラさんとビルピ・ホンカラさんのご夫妻は、ワクチン投与者が不足する可能性について知り、ボランティアとして活動するために地元の医療責任者に連絡しました。
引退前は外科医やメディカルディレクターとして活躍し、現在は国際ロータリー理事、そしてRaaheロータリークラブ会員として活動するビルピさんは、誰もがすぐにでもワクチン接種をしたいと感じていたと、当時の状況を話します。マッティさんは、ロータリーのポリオプラス国別アドボカシーアドバイザーを担うPietari Braheロータリークラブの会員で、内科医主任として活躍していました。そして、二人とも医師免許を保持していました。
「ワクチン投与者が不足すると、ほかの分野から人を引き抜かなければならず、そうなると医療サービスが停止してしまいます」とビルピさん。「私たちなら、必要なときにどこにでも駆けつけることができると思ったんです」

お二人には予防接種キャンペーンを管理した経験があります。2009年のH1N1(豚インフルエンザ)発生時には、一般市民への大規模なワクチン接種に先立ち、約1,000人の医療従事者へのワクチン接種を監督しました。
「引退してから何年か経っていますが、ワクチンを接種する方法は知っています」とビルピさんは話します。
熱心なワクチン投与者が二人いれば
4月末までにホンカラ夫妻は、地元と2つの小さな自治体で5,000人以上にワクチンを接種しました。ビルピさんの推定では、この数はこの地域のワクチン接種の約半分を占めます。
これらの地域では、75歳以上の高齢者の大半を含む約4分の1の人がワクチンの初回接種を受けました。60歳以上の方も、5月の時点で予約できるようになりました。
「二人の熱心なワクチン投与者がいれば、かなりのことができる」とマッティさんは話します。ワクチン接種の展開に人びとは安心しています。ビルピさんも、「みな嬉しく、感謝している」と話します。
また、ビルピさんはロータリークラブにもこの活動に参加してもらいたいと考え、マッティさんも、ワクチンの重要性をアピールしたいと考えました。
「これは私たちのロータリープロジェクトであり、地域社会のプロジェクトでもあります」とビルピさん。「ロータリー会員は、新型コロナやポリオなどの予防接種を熱心に推進しています」
お二人がそれぞれ所属するロータリークラブの会員は、予防接種会場でボランティアとして案内係や駐車場係を務め、予防接種センターに改装された廃校で訪問者の出入りを誘導しました。学校のレイアウトはほかの会場よりも複雑だったため、会場ボランティアの存在は大きな支えとなりました。
フィンランドのワクチン戦略
フィンランドでは、保健省が国の予防接種戦略を決定しています。フィンランドで最初に利用可能となったファイザー製のワクチンは、約マイナス70度で保管しなければならないため、コールドチェーンが必要となります。
ワクチンはドライアイスの入った大型容器に詰められ、製薬工場から首都ヘルシンキまで空輸されます。その後、人口や必要性に応じて各地域に分配されます。各地の医療責任者や看護師は、ワクチンが入手可能になった時点で予防接種の予約を受け、大学病院がワクチンを自治体に配布します。Raahe地域のワクチンは、約75km離れた大学病院から供給されています。
1月初旬、ホンカラご夫妻は主に第一線で働く医療従事者にワクチンを接種しました。2月に入ってからは、高齢者施設での予防接種を支援し、ワクチン供給が増えると週に数日、地元の病院や隣の2つの町の診療所でも予防接種を行うようになりました。
「最初の頃は、あっという間に1日が終わってしまいました」とヴィルピさんは振り返ります。「予約を管理する看護師は、10分に1人という割合で予約を調整していました。きっと、私たちが高齢なので、接種ペースはゆっくりになると思ったのでしょう。廊下をあんなにゆっくりと歩くことができたのは、このときが初めてでした。その後、看護師は私たちがもっと多く接種できると考え、5分に2人というペースに変えました」

予防接種ボランティアとしての活動を始める前に、妻のビルピさんにファイザー製のワクチンを投与するマッティさん
ワクチン接種の活動は、孤立感からの解放にもなっているとビルピさんは言います。
「近所の人、職場の同僚、かつての患者などが予防接種に来ているのを見たり、会ったりしています。外科医だった私は、手術後に人と会うことはあまりありませんでした。会うとしても、それは何か問題が起きたときだけ…。今では、30年も前に私が手術をしたことを覚えている人たちと会ったり、その後の経過を話したりできます」
誤った情報とのたたかい
マッティさんは、長年のポリオ根絶活動の経験を生かして、ワクチンに関する誤情報や接種へのためらいに対応する活動もしています。待ち時間に人びとに話しかける機会を見つけては、ポリオアドボカシーの専門家としての知識を生かして、ワクチンの力と効果について話しています。
ヨーロッパでは、ワクチンに対する不信感から、まれなケースでもすぐに噂になってしまうそうです。例えば、アストラゼネカ製のワクチンの血栓の報告を受けて一時中止された後、どのワクチンを接種しているのか心配する人が増えたと言います。
ビルピさんは、ユーモアを交えながら人びとの不安を和らげることも大切にしています。
「昨日、ある男性から何を注射したのかと尋ねられたので、私は『全部だよ』と答え、『何かあったらチューブも刺し込んであげるよ』と言ってあげました」
5,000回以上の予防接種を行ったビルピさんは、「1万回になったら、あとは他の人にやってもらおう」と提案。
マッティさんから返ってきた答えは、「1万になったら、2万をめざそう」でした…。

 

コロナウイルスとの闘いはまだ続きそうですが、このような素晴らしい方々が数名いるだけでも状況は大きく変わると思います。私たちがその一人となれるように研鑽しなくてはと励まされた記事でした。最後まで読んでくださりどうもありがとうございました。

例会

幹事報告

この度はニコニコ箱へのご寄附ありがとうございました。

山内 範蔵 様

 

例会

卓 話

未来を変える識字 インドの識字率100%達成への道のりを着実に進む

国際ロータリーの会長に就任するずっと前から、シェカール・メータ氏は意欲的な目標を定めることで知られていました。

難題にも果敢に取り組み、成果を上げるという評判をもつメータ氏に、カルヤン・バネルジー元RI会長は2014年、インドの識字率100%を目指す取り組みを一任しました。これはインド政府も多くのNGOも果たせていない目標です。

「一つの国全体の識字率を100%にすることは決して容易ではない」と気づいたメータ氏は、この目標を「7歳以上の国民の識字率を95%以上にすること」と定義しました(インド政府の推計では、7歳以上のインド国民の現在の識字率は78%)。「それでも私は、ガンジーの『目標を見つけよ、手段は後からついてくる』という言葉を固く信じています」とメータ氏は言います。

会計士であり、不動産開発業も営むメータ氏は、この取り組みに着手しましたが、教育分野の経験は一切ありません。「私には手がかりも教育分野の基礎知識もありませんでした」というメータ氏は、およそ9カ月をかけて専門家から学び、インド全土におけるロータリークラブの識字率向上活動を強化、標準化することを目指す非営利団体Rotary India Literacy Mission(RILM)を設立。RILMはこの目標に向け、インド全土のクラブがRILMの支援と指導の下で取り組むための奉仕プロジェクトを立ち上げました。プロジェクトの名は「TEACH」。キーワードの頭文字T(teacher support:教師の研修)、E(eラーニング)、 A(adult literacy:成人の識字率向上)、C(child development:子どもの発達)、H(happy schools:学校のインフラ向上)を取って名づけられました。「すべての学校を、子どもが楽しく勉強できる環境にすべきだと考えています」と、2019~2021年にRI理事を務めたカマル・サンヴィさんは語ります。メータ氏がRI会長に就任したため、現在はサンヴィさんがRILM会長を務めています。

「ロータリアンは、国が偉大な成果を成し遂げるには高い識字率が必要だと知っています」

インドのポリオ根絶キャンペーンを成功させたモデルにならい、このプログラムのコーディネーターが国内のゾーンと地区でTEACHプログラムを推進しました。RILMのスタッフはマニュアル作成と研修運営を行い、今ではインド国内のほぼすべてのクラブがTEACHプログラムの少なくとも一つの分野を支援するプロジェクトに取り組んでいます。サンヴィ氏はこう語ります。「機運は見事に高まりました。ロータリアンは、国が偉大な成果を成し遂げるには高い識字率が必要だと知っています」

数百のロータリークラブとそのパートナー団体が結集して、大規模な成果につながっています。現在までに、RILMの教員研修だけでも推定700万人の子どもがその恩恵を受けており、プログラム全体の成果となると莫大です。

「研修、標準化、パートナーシップの構築。この三つが成功の秘訣です」とメータ氏は語ります。

ネパール、パキスタン、バングラデシュのロータリー会員はすべてRotary India Literacy Missionをモデルにした識字率向上プログラムに取り組んでいます。(最近はトーゴの会員もプログラムへの関心を示しています。)「このプログラムは世界のどこででも実施できます」とシェカール・メータ会長。
写真提供: Rotary India Literacy Mission (RILM)
その影響力の大きさから、RILMの名は広く知られるようになり、最近ではかつてないほど大規模な取り組みとしてインド政府と連携し、無料のeラーニングコンテンツを作成して、新型コロナウイルス流行により閉鎖された学校の子どもたちに無料で配信しています。

識字プログラムを必要としている国
下記の国は成人識字率が50%未満です。

アフガニスタン
ベナン
ブルキナファソ
中央アフリカ共和国
チャド
コートジボワール
ギニア
ギニアビサウ
リベリア
マリ
ニジェール
シエラレオネ
ソマリア
南スーダン
* 出典:UNESCO
「インドではまだ多くの地域でインターネットが普及していません」と、RILMの最高運営戦略責任者であるビスワジット・ゴッシュ氏は説明します。「そのため政府は市民へのオンライン教育の提供に苦戦していました」。そこで、小中高生向けのマルチメディアコンテンツの制作を後押しすることをロータリーが申し出ました。

RILMはビデオ制作会社と共同でコンテンツを制作し、費用は寄付と協賛金で賄うことにより、全国でeラーニングを無料で利用できるようにしました。

2020年、インド政府はロータリー提供のコンテンツを、複数のテレビチャンネル(1学年に1チャンネル)を通じて英語とヒンディー語の二か国語で放送を開始。ゴッシュ氏の推計によれば、この授業はインド全土で約1億人の生徒が視聴できました。

現在の目標は、同じマルチメディアのカリキュラムをインドの他の言語にも翻訳し、国内のすべての公立学校にソフトウェアを提供することです。サンヴィ氏はこう説明します。「農村部の教育水準は都市部に比べてはるかに劣ります。その理由は単純です。都市部はテクノロジーや知識へのアクセスに恵まれているのです」

大規模なeラーニング普及作戦がこの格差の縮小に一役買っているとはいえ、教員がソフトウェアの使い方を知っていなければ役に立ちません。ここがまさに、TEACHプログラムの「T」が効果を発揮するところです。「インド全土で教員研修を実施しています」というサンヴィ氏は、国内でパンデミックによるロックダウンが施行されたことで、この取り組みの緊要性が明白になったと付け加えます。「多くの教員がZoomの使い方も知らなかったのです」とサンヴィ氏は言います。

識字率向上は特に女性と地域社会にとって重要です。教育を受けた女性は、貧困から脱出して家族と地域社会の生活水準も改善できる可能性が高まります。

RILMは協力団体と共にeラーニング研修を実施し、さらに生徒と校長が優秀と認めた教員への表彰も行いました。その仕組みは、ロータリークラブが地元の生徒にアンケートを行い、その回答を基にNation Builder賞を受賞する教員を選出するというものです。評価が低かった教員は、今後クラブが提供する研修プログラムの対象となります。サンヴィ氏によると、「誰が優秀な教員で、誰がスキル向上を必要とするかがわかるので、私たちにも教員にもメリットがあります」

RILMは子どもの識字率向上では成果をあげている一方、インドの識字率100%を達成するには推計2億8700万人の非識字者の成人に向けた取り組みが必要です。これは世界の非識字成人のおよそ3人に1人にあたります。

サンヴィ氏は、インド政府の識字率向上の取り組みは、成人非識字者に十分に対応できていないと指摘します。このため、RILMはワークブックと入門書の出版を後押しし、成人が「機能的識字力」、つまり道路標識を読んだり自分の名前を書いたりといった基本的スキルを習得する第一歩を踏み出せるようにしました。

E9を構成する9カ国(バングラデシュ、ブラジル、中国、エジプト、インド、インドネシア、メキシコ、ナイジェリア、パキスタン)は世界人口の半分以上を占め、大規模な教育制度を有していますが、同時に世界の成人非識字者の70%を抱えています。E9の合同の取り組みは、世界の教育イニシアチブの成功に多大な影響を及ぼします。
各地のクラブがこの入門書を生徒に配布し、「みんなが一人に教えよう」と呼びかけました。読み書きのできない家族の一人に対し、この入門書を使って基礎を教えるよう子どもに呼びかけたのです。サンヴィ氏はこう語ります。「子どもたちは目を輝かせていました。『自分が先生になるんだ!』とワクワクしていましたよ」

RILMの目標は、すべてのインド国民が少なくとも機能的識字力を身につけること、つまり、地域社会において基本的識字力を必要とする日常活動に参加できるようになることです。新型コロナウイルス流行により目標達成期限を2年延長せざるをえませんでしたが、この目標を2027年までには達成したいと望んでいます。

メータ氏は、この目標の達成は容易ではないと認めながらも、こう語ります。「ロータリーはインドで躍進しています。ですから、必要なのは夢を描くことです」

 

この卓話は、 My ROTARY に掲載された記事の引用です。ぜひこちらから全文をご覧ください

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