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MAKE UP

第134回例会

Rotary E-club of HYOGO

2017年3月6日開会

3月は水と衛生月間です。

はじめの点鐘

はじめの点鐘

ロータリーソング

SAA: 今週のロータリーソングは、「君が代」と「我らの生業」です。元気よく歌いましょう。

  • ♪ 君が代Open or Close

    君が代は
    千代に八千代に
    さざれ石の
    巌(いわお)となりて
    苔(こけ)のむすまで

  • ♪ 我らの生業Open or Close

    一、我等の生業さまざまなれど
    集いて図る心は一つ
    求むるところは平和親睦
    力むるところは向上奉仕
    おゝロータリアン 我等の集い
    二、奉仕に集える我等は望む
    正しき道に果をとるを
    人の世挙りて光を浴みつ
    力を協せて争忌むを
    おゝロータリアン 我等の集い

例会

会長の時間

皆様、 本日は2016-2017年度第30例会です。先日の地区大会に参加された会員の皆様、いかがでしたか?有意義な時間を過ごされたと思います。

さて、本日はロータリーの友の記事をご紹介したいと思います。ロータリーの友は皆様の手元に届いているかとおみますが、そのまま棚に入れて放置していませんか?私も会長になるまでは読まないことも多々ありました。。。

 

ロータリーの友32頁から始まるSERIOUS FUN(上質な楽しみ)、RI会長エレクトイアン・ラズラリー氏が新会員の興味を引くこと、強いクラブを作ること、末永い友情を築くことについて語っています。

 

記事の中で好きな部分は”なぜロータリーに入会すべきなのかと若い人に尋ねられたら、どのように答えますか。”に対する回答です。

  1. 友情
  2. 個人的な成長
  3. ビジネスの発展
  4. 世界に変化をもたらすチャンスがある

 

私も28歳でロータリークラブに入り、はや12年がたちました。RI会長エレクトの記事を読んで”そのとおり!”と思いました。皆様は如何でしょうか?是非読んでみて下さい。

引用: ロータリーの友

例会

幹事報告

①地区大会 会長幹事会 地区立法案検討会資料(参考資料あり

②ロータリーダイナースクラブコーポレートからのご案内(参考資料あり

例会

委員会報告

今週の卓話は、西口会員による「世界の水事情」のお話です。

また、HYOGOロータリーEクラブでは、水に関するプロジェクトも推進中です。こちらもぜひご覧ください

We will-do-shisei – 至誠を尽くすRotary e-club of HYOGO
例会

卓 話

世界の水事情

 西口 泰

・水の惑星と呼ばれる地球には約14億㎦もの水が存在しています。但し、その97.5%は海水で淡水は残りの2.5%、9割は地下水のため、人間が直接取水できる河川、湖沼は結局のところ全体の僅か0.01%しかありません。国連によれば水ストレスを感じている人は世界中で約7億人、2025年には3分の2が水ストレスに陥ると予測しています。一方で人口は増え続け同じく2025年には80億人にも達すると見込まれており、1900年と比較して人口増3.7倍に対して取水量は6.7倍。水の需要が更にひっ迫することが明白です。

現在、世界で水道水が飲める国は日本を含め僅か10か国程度といわれていますが生命を維持するために必要な水の量は1日1人50ℓ、アフリカなどの最貧国は1日1人10ℓ以下、日本は375ℓ利用しており既に十分すぎるほど利用しています。

例えば東南アジアにおいて上水道は一定の普及が進んでいるものの、水道水は飲めないものというのが一般的であり、人々は飲料用としてボトルウォーターを購入しています。なぜ、上水道水が飲めないのかといいますと特に東南アジアは近年に都市開発が著しく、大都市に人口が集中、水不足は深刻化しています。各国の浄水処理そのものは概ね徹底されていますが、給水される過程で老朽化した水道管内に病原体や不純物が混入してしまっています。また、地下に埋設されている水道管は定期点検や補修が充分ではない状況下で、かつ雨期の洪水があり感染症患者が急増する事態となる等途上国では、雨期には洪水、乾期には断水によって日本のように一定した水質の飲料水を得ることはできない状況です。

 

世界中で進んでいる水の枯渇と汚染は相当深刻です。

例えば、中国の黄河では、1997年には河口から600kmに及び水流が途絶えた日が260日を超えました。上流から中流での、河川の水量の90%という過剰取水が原因と考えられています。既に100を超える湖が干上がっているといわれています。

また、世界第4の湖(びわ湖の100倍)であるアラル海では近代農業(綿の栽培、灌漑農業)のために水量が激減。面積は半分、水量は1/3、塩分濃度が上がり、漁獲量がゼロになってしまいました。しかも干上がった湖底の塩分が風で周囲に飛散し、塩害で農業は壊滅的打撃を受けています。

20世紀以降、地下水利用の機械化が進み、大量の地下水が農業用水に転用されるようになった結果、先進諸国では持続可能な量を超えた地下水の汲み上げが行われ、農業を危機に陥れており開発途上国では、全般的に地下水を過剰に汲み上げていて、インドや中国では、地下水の過剰なくみ上げにより地下水位の大幅な低下が生じています。

河川の汚れも深刻で世界では毎日約200万トンの排水が河川や湖沼に放流されており、排水1リットルで約8リットルの淡水が汚染されています。

世界全体で約1万2,000立方キロメートルの汚濁水が存在し汚染が人口増加に伴って進行した場合、2050年までに、世界は1万8,000立方キロメートルの淡水を失うことになります。これは、各国が現在利用している年間かんがい用水の総量の約9倍に相当します(かんがいによる水利用は、取水量全体の70%を占めている)。

アジアの河川は世界で最も汚染されており、し尿に起因する細菌数は世界平均の3倍。水質汚染の原因の60~70%は、生活排水です。更に森林伐採のために広範囲の土壌が侵食され、川に大量に流れ込んだ土砂は川の水を汚濁し、重要な生活用水が周辺の人々から奪われただけでなく、複数の河川系の生態系が破壊され、複数の魚類が絶滅の危機に立たされ、海洋の珊瑚礁までもが失われている。などと枚挙にいとまがありません。

 

皆さんはバーチャルウォーターという言葉をご存知でしょうか?

日本は食糧の輸入を通じ「バーチャル・ウォーター(仮想水:食糧生産に必要な水の量)」を年間640億トンも消費していますが、その3分の1近くは食べ残しとして廃棄されているという実態があります。バーチャルウォーターを食物別に見ますと白米1トンを得るためには3600トン、小麦1トンなら2000トン、とうもろこしなら1900トン、肉類は更に大量の水が必要となり、牛丼1杯は水2000ℓ、ハンバーガーは1000ℓもの水が必要との計算になります。食べ残しを換算しますと実に年間240億トン、一人当たり190トンもの水を捨てていることになります。我々日本人は日常的に安全な水を豊富に使うことができる上に世界中から水を集めて利用し、その上、一部を無駄に捨てているということになります。

 

一方ビジネス的にいいますと世界の水処理市場は2025年には110兆円に成長すると言われており、平均伸び率6%(ベストシナリオ12%)、 海水淡水化は14~20%伸び、世界各国は国を挙げて水関連産業の育成をしているなど世界の水ビジネスは今後の拡大が見込まれています。こうした背景に対し、経済産業省は官民一体となって取り組み、国内の水関連産業が世界シェアの約6%を獲得することを目標にしていています。特に経済発展が目覚ましい東南アジアの水ビジネス市場規模は、2013年では約18兆623億円、2018年には21兆8,067億円にまで市場の拡大が見込まれるなど注目されています。

 

日本にいて普通に生活しているとなかなか気が付かないですが世界の水をめぐる状況は色んな意味で緊迫度を高めていくことは間違いありません。水は限りある資源であり代替するものがありません。水に対する理解を高めつつ日頃の幸せすぎる水環境に感謝を忘れないことが必要だと感じております。

例会

おわりの点鐘

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