先週メークアップしてくださった 札幌東ロータリークラブ 野崎 正隆さんから素敵な感想文をいただきましたのでご紹介します

■所属クラブ名：札幌東ロータリークラブ
■所属委員会名：国際奉仕
■お名前　　　：野崎 正隆

卓話を拝聴して。
学習相談で大切にされているという「傾聴」と「自分で決める」というのは，他の様々な支援活動でも同様ではないか，と思います。
私は弁護士という仕事柄，多種多様な悩みを抱えた相談者と日々接していますが，「他の弁護士に相談に行ったが，全然話しを聞いてくれなかった」という不満を述べられる方は非常に多いです。相談を受ける弁護士側には「限られた時間の中で，効率よく話しを聞かなければならない」という意識があるため，ときに相談者の話を制して要点を整理しなければならないことはあるのですが・・・。話すことで精神的なストレスが解消され，それだけで満足して帰られる方もおられるのですよね。
また，法律相談においても最終的には相談者自身で方針を決めて頂くことになるので，回答にあたってはその判断材料をわかりやすく提供するように心がけています。この人を助けたい，という気持ちも大切ですが，「傾聴」といった姿勢を意識することも大切ですね。

こんばんは、7月からEクラブでお世話になっている児玉です。10月の米山月間に卓話を依頼されましたので、この度はパワーポイントではなく作文？を久しぶりに頑張ってみました。

私は、今年でロータリー歴3年目、2015–2016年度に、初めて米山奨学委員会の地区委員を任命され、最初わからないままでしたが、4/29の協議会から参加していくうちに、徐々に概要がつかめて参りました。そこで当初、疑問に感じたことを振り返り、わからない方に理解出るような（自分の中学生の息子に理解してもらえるように）、質問形式にしてみました。一緒に「米山豆辞典」を傍らに置いて頂くとより理解が深まると思います。

Q：そもそも米山という名前の由来はなんですか？

A：1952年、日本最初のロータリークラブ「東京ロータリークラブ」が、日本のロータリー　創始者と呼ばれる米山梅吉氏の功績を記念して始めた国際奨学事業が、国内の全ロータリー地区の合同事業に発展したものです。

Q：米山さん個人の事業ではないのですね？

A：米山家の資産をもとに作られた財団ではありません。静岡県駿東郡長泉町の米山梅吉記念館とは、別法人であり、それぞれ独自の理事会によって運営されています。

Q：ということは、運営の財源はどこから？

A：全国のロータリアンの寄付金が財源であり、全34地区から選出された理事によって理事会が構成されています。

Q：国も奨学事業をしていたような？

A：日本政府も1954年に、国費外国人留学生奨学金を始めましたが、ロータリー米山記念奨学事業もタイから奨学生第1号を迎えました。

Q：どんな目的で始まったのですか？

A：戦後の復興を始めた当時の日本にとって、二度と戦争の悲劇を繰り返さないために、世界の国々との人物交流を深める必要性を多くの人が感じており、「留学生が平和を求める日本人と出会い、信頼関係を築く」ことを目的とし、日本のロータリーに最もふさわしい事業と評価され、全国へ拡大しました。

Q：国とは違う何か特長があるのですか？

A：奨学生ひとりひとりに、地域のロータリークラブから世話クラブが選ばれ、さらにその会員の中からカウンセラーが付いて、奨学生との交流を深め、日本での生活を配慮しています。「世話クラブ・カウンセラー制度」は、米山記念奨学事業の神髄と言われています。

Q:どのくらいの奨学生が利用しているのですか？

A：年間の奨学生採用数は、700人以上です。多くの奨学団体の採用数は年間数名～数十名規模で、米山記念奨学会の規模は突出しており、民間最大の事業です。

Q:そんなに多くの奨学生を採用するのに、寄付金だけで大丈夫なのでしょうか？

A：2014年で寄付金収入は、14億1400万円、利子収入は7900万円となり、管理費の6500万円を賄えています。

Q：たくさんの人が関わり、莫大な費用が嵩むのでは？

A：事業費は、12億3400万円と、収入を大きく下回りました。そのうち、奨学金が10億4000万円、地区と世話クラブ、学友会への補助費などが、1億1900万円、広報や寄付増進にかかる費用が2200万円。人件費は、4300万円となっています。

Q：どうやって寄付すればいいのですか？

A：寄付金には、「普通寄付金」と「特別寄付金」の2種類があります。「普通寄付金」は、地区または、クラブで決めた金額×会員数でお願いしています。留学生への奨学金給付という公益事業の安定的・継続的な財源とするため、全クラブに普通寄付をお願いしてきました。

税制上の優遇措置も送付します。

「特別寄付金」は、任意で頂く寄付で、会員以外でもお受けでき、同じく税制上の優遇措置も受けられます。2012年度1月以降の寄付金から「税額控除」も適用可能となり、「所得控除」と選択可能になりました。

Q：まだピンとこないのですが？

A：「特別寄付金」は、個人寄付、法人寄付、クラブ寄付の3種類があります。おいくらかでもご送金頂けます。累計額に応じた表彰制度もあり、累計10万円で、第1回米山功労者となります（以降10万円ごとに表彰）。ただし表彰を辞退することも事務局に伝えれば可能です。送金先は

三井住友銀行　京橋支店　普通預金　0920373

口座名義：公益財団法人ロータリー米山記念奨学会

ザイ）ロータリーヨネヤマキネンショウガクカイ

となっており、所属のロータリークラブからご送金ください。

Q：みんなどのくらい寄付しているのでしょうか？

A：個人平均寄付額は、約16000円です。ちなみに「普通寄付金」の2014年度の平均額は、4747円でした。

Q：所得税、法人税の税制優遇は、具体的にはどんな感じですか？

A：課税所得額750万円の方が、10万円寄付すると、39200円所得税が軽減されます。

以上、私が最初に一番聞きたかった素朴な疑問に絞ってQ&Aを作成してみました。

ロータリー米山奨学会は、ロータリーの理想とする国際理解と相互理解に努め、国際親善と交流を深めるために優秀な留学生を支援し、国際平和の創造と維持に貢献することを目的としています。そのためにも自分も含め皆さんの寄付によってぜひとも支援していきたいと考えていますので、よろしくお願い致します。

まだまだ奥が深い米山記念奨学会ですが、学友会に関しては、次週の林さんの卓話でご理解頂けると思いましたので、今回はこの辺で。ありがとうございました。