第93回例会
Rotary E-club of HYOGO
2016年4月11日開会
4月は母子の健康月間です。
はじめの点鐘
ロータリーソング
SAA: 今週のロータリーソングは、「四つのテスト」です。元気よく歌いましょう。
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♪ 四つのテストOpen or Close
真実か どうか
みんなに 公平か
好意と友情を深めるか
みんなのためになるかどうか
会長の時間
HYOGOロータリーEクラブのみなさん
4月はいろんなことがスタートする月ですが、「障害者差別解消法」が施行されたのをご存知でしょうか?
「障害者差別解消法」は・・・
国連の「障害者の権利に関する条約」の締結に向けた国内法制度の整備の一環として、全ての国民が、障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に向け、障害を理由とする差別の解消を推進することを目的としています。
内閣府のHPよりその例を挙げますと
不当な差別的取扱いの例
- 障害を理由に窓口対応を拒否する
- 障害を理由に対応の順序を後回しにする
- 障害を理由に書面の交付、資料の送付、パンフレットの提供等を拒む
- 障害を理由に説明会、シンポジウム等への出席を拒む
- 事務・事業の遂行上、特に必要ではないにもかかわらず、障害を理由に、付き添い者の同行を求めるなどの条件を付けたり、特に支障がないにもかかわらず、付き添い者の同行を拒んだりする
- 「障害者不可」「障害者お断り」と表示・広告する
- 試験等において合理的配慮を受けたことを理由に、試験結果を評価対象から除外したり評価に差をつける
- 本人を無視して、介助者・支援者や付き添い者のみに話しかける
代表的な合理的配慮の例
- 困っていると思われるときは、まずは声をかけ、手伝いの必要性を確かめてから対応する
- 目的の場所までの案内の際に、障害者の歩行速度に合わせた速度で歩いたり、前後・左右・距離の位置取りについて、障害者の希望を聞いたりする
- 障害の特性により、頻繁に離席の必要がある場合に、会場の座席位置を扉付近にする
- 筆談、読み上げ、手話など障害の特性に応じたコミュニケーション手段を用いる
- 意思疎通のために絵や写真カード、ICT機器(タブレット端末等)等を活用する
- 入学試験において、別室受験、時間延長、読み上げ機能等の使用を許可する
- 支援員等の教室への入室や授業・試験でのパソコン入力支援等を許可する
- 取引、相談等の手段を、非対面の手段を含めて複数用意する
- 精算時に金額を示す際は、金額が分かるようにレジスター又は電卓の表示板を見やすいように向ける、紙等に書く、絵カードを活用する等して示すようにする
- お金を渡す際に、紙幣と貨幣に分け、種類毎に直接手に渡す
- 重症心身障害や医療的ケアが必要な方は、体温調整ができないことも多いので、急な温度変化を避ける配慮を行う
学校現場では数年前から準備をすすめていたところもあったので、今年の入試では時間延長や代読、代筆などの合理的配慮があって合格したというニュースをよく見かけました。
私の所属する大学でも、大学の取り組みとしてクラスに配慮の必要な学生が在籍していれば「配慮願」が出されます。
今日はそれだけではなく学生自身から直筆で自分の状態を記した手紙をいただきました。
「交通事故の後遺症で人の声がうまく認識でないので、ICレコーダーで講義を録音したい」などが書かれていました。
直接本人からというのは一瞬驚きましたが、よく考えるとこれが当たり前になって、受けた側も当然の様に対応できる社会が必要です。
タブレットなどのICT機器もどんどん活用されてきますので、Eクラブの力を発揮できる分野と思っています。
その一歩として理事会で「子育て講演会(生田教会)」協力の承認をいただきました。またご協力お願いします。
幹事報告
委員会報告
RIJO-FAQ配信履歴ダイジェスト版
2015-16年度会長賞に関する最新情報
ロータリアンの皆さまへ
平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
ロータリーでは毎年、世界中のロータリークラブで充実した活動が実施されるよう、会長賞の機会を設けております。
本年においては、初の試みとしてデータに基づくことを基本とし、クラブの皆さまには、ロータリークラブ・セントラルやロータリーショーケースなどのオンラインツールを用いて、会員増加や財団寄付などの達成事項をご報告いただくようお願いしております。
これにより、クラブはオンラインのダッシュボードからクラブの進捗を確認でき、国際ロータリーでもそれらのデータを確認することができます。
会長賞は、各年度におけるロータリーの目標達成に大いに貢献したクラブを称えることを目的としています。一方で、会長賞の受賞要件を満たしていなくとも、奉仕において多大な貢献をされているクラブがあることも承知しております。そこで私は、そのようなクラブも認証できる方法を検討いたしました。
その結果、本年度の会長賞を修正し、3つのレベル(金・銀・銅)で本賞を授与することとなりました。「金」の会長賞は7つの項目すべてを達成したクラブ、「銀」は6つの項目を達成したクラブ、「銅」は5つの項目を達成したクラブが対象となります(いずれの場合も、必須要件となっている項目の達成を含むものとします)。
現時点で、この変更に伴いクラブ側で必要となる手続事項はありません。会長賞の結果は、オンラインで既に集められているデータを基に、米国エバンストン(国際ロータリー本部)にて集計されます。
本年度も残り3カ月となりましたが、各クラブで今年度の活動のラストスパートをかけていただければと願っております。ロータリーでの活動を通じて得られる恩恵とは、エバンストンからもたらされるものではありません。充実した奉仕を実施し、「世界へのプレゼント」になれたと実感できたときの充足感が、私たちにとっての恩恵なのです。
心をこめて
2015-16年度国際ロータリー会長
K.R. ラビンドラン
卓 話
早くも桜も散り始めた今日この頃、皆様にはますますご健勝の事と存じます。いつも一方ならぬお力添えにあずかり、誠にありがとうございます。 先日、第2680地区 阪神第3グループのIntercity Meetingに参加させて頂きました。半日ではございましたが盛り沢山の内容で有意義に過ごさせて頂きました。あらためてホストクラブの方々に感謝申し上げます。
さて、IMを通じて一番印象に残ったことがあります。それは講演の中で語られた「ロータリの未来」です。ロータリ歴の浅いわたくしではございますが、今後の日本の行く末にもつながっているお話だなぁと感じました。 日本は、戦後70年が過ぎ戦後生まれが三世代を経ています。これら三世代の国家観、史観は大きく様変わりをしています。最近の新聞紙上は猟奇殺人、無差別殺人、尊属殺人が後を絶ちません。何が原因かと申しますと、学校教育、家庭教育の歪みに起因しているのではと思っています。今できることは、「米百俵の精神」ではないかと。今の痛みに耐えて明日を良くしようというこの精神が私たちに必要なのではないでしょうか。伝統を失うと、政治家として資質を欠いた議員や政治の迷走、経済の衰退、世相の荒廃に顕著に現れています。伝統がいかに必要で大切かを今一度考える時が来たように思います。先人から続く伝統という木にその時代、その時代の日本人が大切に育てることによって、世界に比肩なき2676年の長きに渡る歴史の大木が育っているのです。
2年ほど前の話だったと記憶していますが、文部省の保管庫で「教育勅語原本」半世紀ぶりに発見確認というニュースがあったと思います。賛否はありますが、素直に今の日本人に足らないものだなぁと思います。国務としてではなく明治天皇の勅語として配布されたと聞きます。また、戦後の日本国民を道徳的に立ち直らせるためにも必要であった「純然たる道徳訓」だと思います。当時のアメリカ軍は、教育勅語の持つ重大さを理解し日本の”ゲティスバーグ演説”と言ったそうです。(ゲティスバーグ演説とは、1863年、リンカーン大統領が行なったもので、彼の有名な「人民の、人民による、人民のための政府」という言葉はこの演説によります。この演説はアメリカの神髄を語ったものとされています。)
原文は難しく少し私なりの解釈で現代文にしてみます。
「私が思うには、我が皇室の先祖が国を始められたのは、はるかに遠い昔のことで、代々築かれてきた徳は深く厚いものでした。我が国民は忠義と孝行を尽くし、全国民が心を一つにして、世々にわたって立派な行いをしてきたことは、我が国の優れたところであり、教育の根源もまたそこにあります。あなたたち国民は、父母に孝行し、兄弟仲良くし、夫婦は仲むつまじく、友達とはお互いに信じあい、行動は慎み深く、他人に博愛の手を差し伸べ、学問を修め、仕事を習い、それによって知能をさらに開き起こし、徳と才能を磨き上げ、進んで公共の利益や世間の務めに尽力し、いつも憲法を重んじ、法律に従いなさい。そしてもし危急の事態が生じたら、正義心から勇気をもって公のために奉公し、それによって永遠に続く皇室の運命を助けるようにしなさい。これらのことは、単にあなた方が忠義心厚く善良な国民であるということだけでなく、あなた方の先祖が残した良い風習を褒め称えることでもあります。 このような道は、実にわが皇室の祖先が残された教訓であり、その子孫と国民が共に守っていかなければならぬことで、昔も今も変わらず、国の内外をも問わず、間違いのない道理です。私はあなた方国民とともにこの教えを胸中に銘記して守り、皆一致して立派な行いをしてゆくことを切に願っています。 明治二十三年十月三十日 天皇の署名と印」
私なりに内容をまとめますと、人を「思いやる精神」に尽きるように思います。それが現在の教育に一番欠けていることではないでしょうか。
国際ロータリの基本理念は受け継がれていくことを基に、ロータリ財団と優先事項が統一されることは、好ましいことではないかと思います。日本は、ガラパゴス化して行くとの警句のお話ではありましたが、日本ではなく、国際ロータリ自体が変化を求められて、職業奉仕はロータリ財団事業へと変化し始めているのだと思えました。個々の考えもあるでしょうが、あくまで私を含め個々は、自信を磨き高める努力をすることではないでしょうか。
チャールズ・ロバート・ダーウィンの名言を借りますと
「最も強い者が生き残るのではなく、 最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、 変化できる者である。」
国際ロータリは、変化に順応している。逆にこの変化をどの様に受け入れていくかが個々のロータリアンの今後の課題と考えますとガラパゴス化のお話がしっくりと致しました。
伝統や理念というものは、そんなに容易く崩れていくものでないと心していますが、受け継ぐ努力、教える努力を継続しないとズレが生じると思います。それも、枠にはまったものでなくファジーに、それが、何よりも重要な教育だと確信いたしました。
最後になりましたが、私の好きな詩を一つ紹介させて頂きます。
「散る桜 残る桜も 散る桜」という詩があります。私たちはこの世に居続ける前提で、損した得した、勝った負けたという目先のことだけを気にした日常をおくりがちです。しかしそうではない。先にいく人がいて、残る私が居るわけでもない。先にいく人があり、少し後からまたいく私が居るんです。老少不定、無常の風でございます。
改めて看脚下でございます。
ロータリー財団委員長 上野秀男
おわりの点鐘
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